悩む人を “必要な支援” につなげる「ゲートキーパー」増える若者の自殺 大学生が防止呼びかけ《長崎》
10日は「世界自殺予防デー」です。
大学生が自殺防止に向けた啓発活動を行いました。
若者の自殺が増える中、悩む人を必要な支援につなげる「ゲートキーパー」という存在が注目されています。
(学生呼びかけ)
「きょうは自殺予防デーです」
JR諫早駅前で、諫早市の職員らと活動する鎮西学院大学の学生たち。
この夏、自殺の予防に向けて「悩んでいる人に寄り添い、声をかけて支える人」いわゆる「ゲートキーパー」を養成する講座を受講しました。
講座は 大学と諫早市が連携して取り組んでいて、学生たちは山口弘幸教授のもと、若者の目線に寄り添った支援や啓発を学んでいます。
(鎮西学院大学 山口 弘教授)
「ゲートキーパーとして、これは『命の番人』と言われるが、実際に本当に死にたいと深く思い悩んでいる人に対して、周囲が気づいていくことが大事」
全国的に増加傾向にある子どもや若者の自殺。
厚生労働省によりますと、去年1年間に自殺した小中学生と高校生は、過去最多となったおととしとほぼ同じ “513人” で、令和に入って以降 増える傾向に。
街頭活動は、学生たちが「ゲートキーパー」として地域に関わる試みの一つで、配布したポケットティッシュには、ストレスを和らげるセルフケアや、相談窓口の連絡先などを記載した資料を同封しました。
(鎮西学院大学2年 山口 勇儀さん)
「私たちが専門機関や専門職につなげてあげることが大事なので、そういった時に困らないように、1つの情報共有としていろいろな人に広まればいい」
(鎮西学院大学2年 川端 優喜さん)
「いろいろな人がいるし、いろいろな人と触れ合っていくのが、とても自分の勉強になると思った」
ゲートキーパーの養成は、効果的な自殺対策として国の内外で導入されていて、大学と諫早市では、今後も人材育成に努めるとしています。