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女性を背負って安全な場所へ 迅速な通報と勇気ある判断で人命救助 消防から男性に感謝状 《長崎》

2025年3月14日 20:00
女性を背負って安全な場所へ 迅速な通報と勇気ある判断で人命救助 消防から男性に感謝状 《長崎》

火事現場で高齢女性の避難に協力した長崎市の男性に消防から感謝状が贈られました。

迅速な通報と勇気ある判断が人命救助につながりました。

長崎市南消防署から感謝状が贈られたのは会社員の兵働 陽介さん43歳です。

(長崎市消防局 南消防署 岡本 和幸署長)
「自ら危険を顧みず要救助者を避難させた功績は誠に顕著であります。よってここに深く感謝の意を表します」

1月23日、長崎市三和町で発生した火事。

木造2階建ての住宅1棟と小屋、隣接する住宅2棟のあわせて4棟を焼きました。

兵働さんは火事を発見し、消防に通報。

その後、逃げ遅れた人がいないか建物内に入って確認し、火元に隣接した家から80代の女性を背負って安全な場所まで避難させました。

(会社員 兵働 陽介さん)
「ツリークライミングをしながら木を切る特殊伐採をしている。特に冷静でいることは、仕事上ずっと注意していた。こういう場にたまたま活きた」

南消防署によりますと、今回の現場は、消防車が入れない斜面地でしたが、兵働さんの迅速な通報と消防隊員の日頃の訓練の成果もあり、延焼を最小限に防ぐことができたとしています。

(長崎市消防局 南消防署 岡本 和幸署長)
「自分の命は自分で守る、自分たちの地域は自分たちで守るという意識を常に持ってもらう。訓練を継続して行うことでいざという時に備えてもらう」

長崎市消防局管内では今年、20件の火事が発生し3人が亡くなっています。(3月13日現在)

最終更新日:2025年3月14日 20:00