あのCMの会社がバーチャル工場見学 ヘデクパウダーの平坂製薬《長崎》
創業100年あまり。老舗の製薬会社がバーチャル工場見学を始めました。
県内で唯一の製薬会社に興味を持ってほしいと新たな取り組みです。
時津町にある県内唯一の製薬会社・平坂製薬。
新しく始めたのは…
(平坂製薬 平坂 修平 専務取締役)
「CMのキャラクターが製薬工場の内部を案内していくという内容。子ども向けということで専門用語を省いて分かりやすい言葉で説明したことを心掛けた。このような機械が回ることで粉が混ざっていく」
ホームページから見ることができるバーチャル工場見学です。
原料を混ぜ合わせたり、粉薬を包む分包の作業を、動画を交えながら説明します。
平坂製薬で大正時代から製造しているのが解熱鎮痛薬「ヘデクパウダー」です。
(平坂製薬 管理薬剤師 平坂 知子さん)
「金屋町に社屋があった頃の写真。当時はすべての作業を手作業で行っていた。現在は薬を包んだりほとんどが機械で行っている」
これまで工場見学の依頼が多くあったものの、医薬品の品質管理の観点から受け入れが難しかったそうです。
しかし、地元の製薬メーカーとして地域とのかかわりを深めたいと、今回、バーチャルでの工場見学を企画しました。
(平坂製薬 管理薬剤師 平坂 知子さん)
「ヘデクパウダーは当時からほとんど変わらず、効き目は変わらず受け継がれている」
(平坂製薬 平坂 修平 専務取締役)
「ここが薬の工場」
製造工程はほとんどを機械化しましたが、今でも、最後の確認は必ず人の手と目を使って行っています。
(平坂製薬 平坂 修平 専務取締役)
「品質をしっかり保たないと薬としては使えない。一つの作業でも丁寧にルールを守るというきっちりしているところを見てもらいたい」
平坂製薬ではこの工場見学などを通して子どもたちにも医薬品業界への関心を深めてもらいたいと話しています。