×

インフルエンザが猛威…5週連続で注意報レベル「プール熱」患者も増加傾向に《長崎》

2023年11月24日 18:46
インフルエンザが猛威…5週連続で注意報レベル「プール熱」患者も増加傾向に《長崎》

インフルエンザが県内で猛威を振るっています。また、夏に流行のピークを迎える咽頭結膜熱いわゆる「プール熱」の患者も増えていて県や専門医は感染防止対策の徹底を呼び掛けています。

やなぎクリニック 栁 忠宏 理事長
「コロナのこの3年間はインフル エンザがかなり少なかった。全くいなかった年もあったのでここにきて流行が爆発的に増えた」

長崎市の小児科やなぎクリニック。

17日から22日までに123人の患者が検査を受けて、83人がインフルエンザの陽性だったといいます

県が24日に表した感染症の発生状況によりますと、11月13日からの1週間に県内70の医療機関で確認されたインフルエンザの感染者は前の週から714人増加し1976人でした。

定点あたりでは28.23人で、5週連続で注意報レベルを超えました。

さらに、長崎市では38.94人、佐世保市で20.18人、県北地区全体では53.5人に達し、いずれも警報レベルの数値となっています。

新型コロナウイルスの感染者は115人で前の週から43人増えて定点あたり1.64人と9週ぶりに増加しています。

やなぎクリニック 栁 忠宏 理事長
「(コロナで)インフルエンザが あまりいなかった中で免疫力が やはり落ちている可能性がある。(コロナが)5類感染症になっ て少しずつ社会的にもオープンになってきたところで感染が増えてきた」

栁 忠宏理事長は新型コロナウイルス感染拡大に伴う予防対策で病原体に対する集団免疫が落ちたことが要因の一つとみています。

また、「アデノウイルス」が原因で発熱や結膜炎などの症状を引き起こす咽頭結膜熱いわゆる「プール熱」に感染する子どもも増えているそうです。

やなぎクリニック 栁 忠宏 理事長
「大体秋ぐらいに(ピークが)終わるがそこがずれ込んでいる。 あとは小さいお子さんたちがこ こ3年間でそこに対する免疫が なかったので一気にかかってち ょっとブレイクしているという 感じ」

国立感染症研究所によりますと11月12日までの1週間で報告された「プール熱」の患者数は全国で1医療機関あたり3.23人と統計開始以来、最多に。

県内の定点当たりの報告数も3.7人と3週連続で警報レベルに達し、県は感染予防の徹底を呼び掛けています。

やなぎクリニック 秒栁 忠宏 理事長
「手洗いとワクチンと人ごみの中ではマスク(を着け ること)が必要」