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「財源にめどがついた」諫早市が小中学校給食費完全無償化の方針 県内13市で初の取り組み《長崎》

2024年2月15日 19:53
「財源にめどがついた」諫早市が小中学校給食費完全無償化の方針 県内13市で初の取り組み《長崎》

公立小中学校の給食費について、諫早市が来年度から完全無償化にする方針であることが分かりました。

予定通り実施されれば、県内13市で初めての取り組みとなります。

諫早市によりますと、来年度から市立小中学校の学校給食費を完全無償化にする方針だということです。

今月開会する市議会に提案する来年度の当初予算案に、給食無償化のための事業費として、約5億1千万円が盛り込まれています。

(諫早市教育委員会 石部 邦昭 教育長)
「一時的なものではなくて、持続的な財源が必要になる。その財源をずっと探っていた。財源にめどがついたので、給食費の無償化を実現させていきたい」

4月から無償化の対象となるのは、市立小中学校に通う児童・生徒の約1万1000人です。

生活保護世帯などを除き、これまでは年間で、小学生は1人4万3000円、中学生は1人5万3000円を保護者が負担していました。

給食費の無償化に向けては国が検討を進める中、県内では佐世保市が来年度から、市立中学校の3年生を対象に無償化する方針で、波佐見町はすでに先月から町内すべての小中学生を対象に無償化としています。

子どもや孫を育てる世代の市民は。

(諫早市民)
「(娘が)小学校に上がったら習い事も月でかかると思う。(給食の無償化は)うれしい。子育ての補助があると助かる」

(諫早市民)
「今はいろいろ物価も上がっていて少子化もある。今度、3番目の孫が生まれるが助かると思う」

(諫早市教育委員会 石部 邦昭 教育長)
「教育の充実といいますか、諫早に来たらいい教育が受けられると言っていただけるように、教育を展開していきたい」

市議会で可決されれば、完全無償化は県内13市で初めてとなります。