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規模縮小「見直し案」整備方針のたたき台と位置づけ 長崎市新文化芸術ホール審議会開催《長崎》

2024年5月29日 18:01
規模縮小「見直し案」整備方針のたたき台と位置づけ 長崎市新文化芸術ホール審議会開催《長崎》

長崎市が検討を進める新たな文化芸術ホールについて、市は建設費の増加などを受け規模を縮小する見直し案を示しています。

29日の審議会では、委員から必要な機能を維持するよう求める声があがりました。

芸術・文化団体や有識者らで構成される長崎市の文化振興審議会。

(長崎市市民生活部 宮﨑忠彦 部長)
「状況の変化を踏まえた中で、見直しが可能なものについては少しでも見直しをしていきたい」

旧市庁舎跡地に建設予定の新たな文化芸術ホールについて市側は、建設費用の高騰などを理由に施設の規模や機能を一部、縮小する見直し案を示しています。

見直し案ではリハーサル室の面積削減や、練習室を設置しないことなどとしていて、29日の会合では、具体的な設備や機能のあり方について議論。

委員からは市民の利益を第一としたうえで、必要な機能を備えるよう求める意見が相次ぎました。

(長崎市演劇協会 川下 祐司会長)
「リハーサル室というからには、新しい劇場のステージがそのままできるくらいの広さは必要」

(長崎大学教育学部 堀内 伊吹 教授)
「日常的にどういう活動がなされるか、実は練習室はとても重要なところ。これをなくして新たな文化施設とは言えない」

市は「見直し案」を整備方針のたたき台と位置付けていて、引き続き議論を重ねていくとしています。