あの日から14年『被災地を忘れない』長崎市で東日本大震災の被災地 “当時と今” の写真展《長崎》
東日本大震災の発生から3月11日で、丸14年を迎えました。
『被災地を忘れない』
県内でも犠牲者を追悼する黙とうが捧げられました。
(仙台市で被災 奥村 志都佳さん)
「大丈夫、みんなは?って叫んで大丈夫だからって、立ち上がろうとしたら立ち上げれない。
腰が抜けるのを初めて経験した」
復興が進み、道路へと変わった宮城県の中学校。
津波で塩害を受けた水田には、9年後、大地に恵みが実りました。
長崎市で16日まで開かれている「3.11キヲクのキロクパネル展」。
長崎市出身で、震災当時、宮城県仙台市にいて被災した奥村 志都佳さんが企画しました。
午後2時46分、黙とう。
(仙台市で被災 奥村 志都佳さん)
「東日本大震災で何が起こったのか。その時、市民がどう感じたのか。
写真を見てもらうことで、
自分だったら?自分の家族が(この光景の中に)いたら?というふうな、自分に近いところで思いを巡らせてもらう機会になってほしい」
2011年に発生した東日本大震災では、災害関連死も含めて1万9708人が亡くなり、2520人の行方が今もわかっていません。
東京電力福島第一原発の事故などによる避難者は2万4000人あまりに上ります。
『被災地を忘れない』
被爆地ナガサキから思いを寄せようと、爆心地公園では被爆2世や高校生平和大使らが祈りを捧げました。
(福島と長崎をむすぶ会 阪口 博子共同代表)
「同じ被爆地に生きる市民として福島のことを忘れない。
再び、こういう事故が起こらないようにしたい」
(第25代高校生平和大使 安野 美乃里さん(高3))
「帰宅困難者が大勢いるということで、今もなお目に見えない暴力を振るわれているんだとすごく実感している。その中で生じる生きづらさに県外にいる者として、寄り添わないといけないと、改めて考えさせられた」
また 復興途上の中、大規模な山林火災に見舞われた岩手県大船渡市でも、支援が求められています。