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自民党総裁選 「最後の総裁選」と位置付ける石破元幹事長 地元の選挙対策本部は手応え

2024年9月27日 11:37
自民党総裁選 「最後の総裁選」と位置付ける石破元幹事長 地元の選挙対策本部は手応え
故郷の鳥取県八頭町で出馬表明を行った石破茂元幹事長(8月24日)

岸田文雄首相の後継となる自民党の新総裁の選挙が9月27日、午後1時から始まります。最新の情勢では、過去最多となる9人が立候補し、混戦模様となる中、石破元幹事長、高市早苗経済安全保障担当大臣、小泉進次郎元環境大臣の3人がほかの候補に先行しています。ただ、候補者が多く、票の分散が予想されるため、1回目の投票で過半数の票を得る候補は出ず、2回目の決選投票に進む公算が大きいとみられています。

総裁選は、国会議員票368票と党員・党友票の368票を合わせた736票で争われますが、有効票の過半数を得る候補者がいなければ、上位2人による決選投票が行われることになります。

1回目の投票では、国会議員と党員・党友の票が同じ重みをもつ一方、2回目の投票では、国会議員票368票に対し、党員・党友票は各都道府県1票ずつの47票となり、国会議員の支持が勝利に大きく影響します。

1回目の投票結果は、午後2時20分ごろに発表される予定です。決選投票となった場合は、上位の2人が5分ほど演説した後で、2回目の投票が行われます。最終結果は午後3時40分ごろに分かる見通しで、午後6時ごろ新総裁が会見を行う予定です。

「最後の総裁選」と位置付けている衆議院鳥取1区選出の石破元幹事長は、総裁選の告示後、地方行脚を続け支持を訴えてきました。地元・鳥取の地方議員などで作る総裁選選挙対策本部も、全国の地方議員に電話や面会を通じ、石破元幹事長への支持を呼びかけました。

地元の選対本部関係者によると、こうした活動が奏功し、党員・党友票の確保に手応えがあるということです。しかし、国会議員票の取り込みには課題が残るということで、楽観視はできないようです。

最終更新日:2024年9月28日 11:00