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島根原発2号機 再稼働時期を8月から12月に延期すると発表 死亡事故や資材の調達などの遅れが要因

2024年4月30日 18:27
島根原発2号機 再稼働時期を8月から12月に延期すると発表 死亡事故や資材の調達などの遅れが要因
島根原発2号機

中国電力は4月30日、今年8月に予定していた島根原発2号機の再稼働時期を、12月に延期すると発表しました。

島根原発2号機は、原子力規制委員会の安全審査に合格したことから、島根県や鳥取県など周辺30km圏内にある2県6市が再稼働に同意。中国電力は今年8月に再稼働すると公表し安全対策工事を進めてきました。

しかし、去年12月21日に地盤掘削作業にあたっていた63歳の作業員がコンクリートの下敷きとなり死亡する事故が発生。工事が最大で40日間停止となりました。また機材や資材の調達などにも遅れが生じ、今年5月までに終了する予定だった66項目の安全対策工事のうち20項目が未完了となっているということです。こうしたことから30日、原子力規制委員会に島根原発2号機の再稼働を今年の8月から12月に変更するよう申請しました。

中国電力 中川賢剛 社長
「島根原発2号機はカーボンニュートラル、それから激しく乱高下する燃料価格の変動に対する抑制策にもなるので、できるだけ早い運転再開を目指していきたいが、やはり行程ありきではなく無理のない計画で安全第一に進めていきたい」

また、島根県の丸山知事が先ほど取材に応じ、再稼働延期についてコメントしました。

島根県 丸山知事
「安全対策工事にしろ、使用前確認の手続きにしろ、いずれも安全にかかわることなので、スケジュールありきで中身の(確認を)入念に行う。時間が無くなるよりも必要な時間をきちんととって、安全確保を一番大事なこととして扱ってもらうということが大事だと思っている。そういう認識での今回のスケジュールの見直しだと受け止めている」