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コロナ禍による“結婚式離れ”が直撃 島根県浜田市の式場運営「オープンハート」など2社 破産手続き開始決定 負債は合計6億4400万円

2025年1月8日 5:45
コロナ禍による“結婚式離れ”が直撃 島根県浜田市の式場運営「オープンハート」など2社 破産手続き開始決定 負債は合計6億4400万円

島根県浜田市の結婚式場運営「オープンハート」と関係会社の「グレイト・ドリーム」が1月6日に、松江地裁浜田支部から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。負債額は2社合わせ、6億64000万円に上るということです。

信用調査会社の帝国データバンクによりますと、オープンハートは2013年設立の結婚式場運営業者。関係会社のグレイト・ドリームが運営していた「オープンハートFELICE」など2つの結婚式場を引き継ぎ、事業をスタートしました。デイサービス事業にも進出して業績を伸ばし、ピーク時には売上高3億7000万円を計上していました。

2020年春以降は新型コロナ禍の影響で結婚式の自粛・縮小が増え、2021年には結婚式場の1つを閉鎖していました。2024年8月期の売上高は1億1000万円まで落ち込み、採算改善が進まない中、赤字経営が続き債務超過に陥っていました。

一方、グレイト・ドリームは事業分割後、不動産業や太陽光発電事業を行っていましたが、結婚式場の閉鎖のあおりなどで賃料収入が減少。直近の売上高は1000万円ほどで、オープンハートの事業断念に連鎖する形で破産手続きを行っていました。

負債は、オープンハートが約3億4400万円、グレイト・ドリームは約3億2000万円だということです。

最終更新日:2025年1月8日 5:45