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山陰からも広がる支援 「能登半島地震」の被災地に医療チームや物資の支援 鳥取県・島根県

2024年1月4日 17:57
山陰からも広がる支援 「能登半島地震」の被災地に医療チームや物資の支援 鳥取県・島根県
元日に発生した「能登半島地震」。山陰でもその影響が広がる半面、支援も始まっています。

新年早々起きた「能登半島地震」。元日の午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大きな地震があり、石川県で震度7を観測しました。

鳥取県では震度4、島根県では震度3の地震を観測。一時、津波注意報が発表され、鳥取県境港市沿岸には60センチ(1日午後10時30分)、島根県浜田市沿岸には30センチ(1日午後9時46分)の津波が到達しました。

こうした中、1月4日、関西広域連合では災害支援の会議が開かれ、鳥取県の平井知事が参加しました。現在、関西広域連合では甚大な被害が出ている石川県を支援していて、各自治体から飲料水などの支援物資や医療チームが派遣されています。

鳥取県 平井伸治 知事
「日赤の医師や看護師などの派遣が始まります。また警察も出てきていただいていますし、これから順次、山陰からの派遣も本格化するということになります」

鳥取県では、国などと連携し被害地域が要請する支援に順次応じていくとしています。また、島根県松江市は、石川県珠洲市と姉妹都市提携を結んでいて、災害時の相互応援に関する協定に基づき、1月4日に支援物資を輸送しました。支援物資には、飲料水やおむつ、インスタント食品などがあり、5日に珠洲市に届けられる予定です。

一方、日本赤十字社鳥取県支部では、1月4日から医療救護班を被災地に派遣。現地へ向かう医師や看護師など8人の出発式が行われました。

日本赤医療救護班 山代豊 班長
「患者さんに寄り添ってというのが赤十字の人道博愛という気持ちで、普段医療をやっておりますので、普段やっていることをそのまま現地でやるということが当たり前のようにできればという風に思っております」

医療救護班は、5日の朝、石川県に到着し、1月7日の夕方まで避難所の巡回診療や医療機関の支援などを行う予定です。

また鳥取県は、県庁や各総合事務所など県内8か所に1月4日から12月27日まで募金箱を設置。集まった義援金は、日本赤十字社を通じて、石川県や新潟県などの被災地に届けられるということです。