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「こういう事故があったことを風化させてはいけない」 14人が犠牲となった軍用機墜落事故 犠牲者を弔う慰霊祭 島根県出雲市

2024年7月2日 18:12
「こういう事故があったことを風化させてはいけない」 14人が犠牲となった軍用機墜落事故 犠牲者を弔う慰霊祭 島根県出雲市

79年前の7月2日、旧日本海軍の軍用機が墜落した事故。犠牲となった14人を追悼する慰霊祭が島根県出雲市で行われました。

地元住民や元自衛隊員など15人が参列し執り行われた「慰霊祭」。79年前の7月2日、鹿児島県の基地から宮城県仙台市に向けて移動中だった元日本海軍の「一式陸上攻撃機」。濃霧のため視界が悪く、14人の搭乗員を乗せたまま出雲市大社町の山に衝突。終戦の1か月ほど前に起こった悲惨な事故でした。

現場からほど近い寺では、毎年この日に犠牲者を弔う慰霊祭を行っています。法要の後、参列者は寺の墓地へ。慰霊碑の前で静かに手を合わせました。

参列者
「山の事故現場の清掃を担当しているんですよ。若い方が終戦の1か月前に痛ましい事故で亡くなられたのが心苦しくて、こういう事故があったと風化させてはいけないという思いで清掃とか法要に参加させてもらってます」

来年は終戦から80年の節目の年。参列者の高齢化も進んでいます。

主催者 馬庭孝司さん
「節目の年ですので、来年は盛大にやらないけんなと思ってたら、今年こんなにたくさんの方がお参りいただいて、これはずっと続いていくと思いますよ」

戦争の記憶が風化しないよう、主催者の馬庭さんはこの慰霊祭を次の世代につなぎ長く続いていってほしいと話しています。