「日本の将来の宇宙開発をボトムアップ」鳥取砂丘を月面に見立て、自作の探査機でミッションクリアを目指す「鳥取ローバーチャレンジ」アメリカでの世界大会にも出た強豪チーム「ARES」を取材 鳥取県鳥取市
鳥取砂丘を月面に見立て、自作の探査機でさまざまなミッションを行い、その技術力を競い合う学生の大会が3月22日に開催されます。
宇宙を目指す学生たちの戦い、「鳥取ローバーチャレンジ」。会場となるのは、鳥取砂丘近くにある月面実証フィールド「ルナテラス」。
鳥取砂丘の砂が、月面の砂「レゴリス」に似ていることから、これまで様々な企業やチームが走行実験を行ってきました。今回、初めての開催となるこの大会。
幅広いチームが競い合うエントリー部門には5チーム、より高度な技術が要求されるエキスパート部門には3チームが出場します。
競技は、障害物をよけながらローバーを走らせたり、資材を運搬したりなど、3つのミッションを行い、総合得点の高いチームが優勝です。
宮城県仙台市。仙台港近くの砂浜で走行実験を行っていたのは、東北大学と慶応義塾大学が中心のチーム、「ARES」。去年6月にアメリカで行われた世界大会にも出場した強豪チームです。
この日行っていたのは、鳥取ローバーチャレンジに向けた実験。
ARESプロダクトマネージャー 阿依 ダニシさん
「タイヤを砂地用に固いものに変えたんですよ。僕ら普段使っているのは柔らかい素材の車のような3Dプリントしたタイヤなんですけど、鳥取の砂だったら埋まっちゃって進めないのでどういうタイヤがかんでくれるかっていうのを見つけたくて」
鳥取砂丘の砂は、粒が細かいのが特徴です。仙台の砂浜で試してみても、タイヤが砂に埋まってしまい、前に進むことができません。
そこで、自作した砂地用のタイヤで試してみると…。
ARESプロダクトマネージャー 阿依 ダニシさん
「よかったです、登れます!鳥取の砂でも多分いけます」
さらに車輪は、角度を自在に変えられる独自の機能を搭載。なめらかで、安定した走りができるようになったと言います。そして、もう1つの強みが。
ARESプロダクトマネージャー 阿依 ダニシさん
「アメリカの大会に1度行ってきてローバーのあらゆる部分が破損してしまったり、僕らでも解明できない理由で破損が起きてしまったのが多かったので、”何が起きても壊れないローバーを作る”それを今年はコンセプトに掲げて」
それは、機体の強度。ほとんどの部分に金属を使用したことで、走行中に不具合が起こらないよう工夫したそうです。
ARESプロダクトマネージャー 阿依 ダニシさん
「もちろん1位を取りにいきます。日本も海外に負けず劣らず、僕たちも探査機を(宇宙に)送れるんだぞみたいな流れが将来できたらおもしろいなと僕は思っていて日本の将来の宇宙開発をボトムアップっていうのにつながればいいなと思っています」