「よりそう」という文字とともに被災した人や街への想いを灯す 阪神淡路大震災から30年 鳥取から震災の祈りを込めた竹灯籠を寄贈
1月17日、「阪神淡路大震災」からきょうで30年。そんな中、鳥取県では、鳥取県東部森林組合が1月10日に兵庫県神戸市に向けて竹灯籠を送りました。
神戸市の東遊園地では、阪神淡路大震災が発生した1月17日に毎年竹灯籠を灯し、犠牲者を追悼する式典を行っています。組合ではこの式典で使われる竹灯籠を、5年前から毎年神戸市に提供。竹林整備で伐採した竹が活用されており、今年は去年より200本多い800本が作られたということです。
組合の職員10人が竹灯籠を専用のボックスに積み、トラックに運ぶ作業を行っていました。
鳥取県東部森林組合 嶋沢和幸 代表理事組合長
「(地震から)30年という節目で、去年は600本だったが、なんとか増やしていきたいなということで800本というものを今回提供することにしました。集いの趣旨に協力してやれたら、今後もやりたいなという風に思っている」
そして17日の神戸市は、地震が起きた午前5時46分、神戸の街は、静かな祈りに包まれました。鳥取市から送られた竹灯籠にも火が灯され「よりそう」という文字とともに、東日本大震災や能登半島地震などで、被災した人や街への想いも込められました。
神戸で被災した男性
「消防車来ているのに水がなくて、僕らは何をしていたかというと、家族の人を止める役。助けに行こうとするから『行ったらあかん』とみんなで」
姉を亡くした女性
「姉がいなくなって30年も経ったんだなぁ。歳もとりましたけどね、みんなも。でも、なぜかここに来ると涙が出るんですよね、30年も経っても」
鳥取県東部森林組合では、今年も職員を追悼式典に派遣して、竹灯籠の設置作業などを行ったということです。