「想定外は許されない。操作レベルを高めてほしい」「民間機にも影響が出たこともしっかり認識すべき」 自衛隊の空中給油機が8月に緊急着陸 調査結果を議会に報告 「周辺の住民説明会も開催すべき 」との要望も 鳥取県米子市
今年8月、自衛隊の空中給油機が緊急着陸し米子空港の滑走路が一時閉鎖されたトラブルについて、事故調査結果が12月12日、米子市議会に報告されました。
今年8月 境港市の航空自衛隊美保基地に自衛隊の空中給油機KC‐46Aが緊急着陸し、米子空港の滑走路が一時閉鎖され、民間機の運航にも遅れが出るなどしました。
12月12日に開かれた米子市議会で美保基地の担当者が、今回のトラブルについて謝罪した後、事故原因の調査結果を報告しました。報告によりますと、空中で”ブーム”と呼ばれる装置を戦闘機に接近させて給油する訓練飛行中の隊員による操作ミスが、事故原因であったと推定されるとしています。
議員からは「想定外は許されない。操作レベルを高めてほしい」「民間機にも影響が出たこともしっかり認識すべき」といった意見のほかに、「周辺の住民説明会も開催すべき 」という要望も出されましたが、美保基地の担当者は、周辺自治体と議会に説明していて開催する考えはないと答えていました。
航空自衛隊美保基地では、境港市議会にも同じ内容の報告を行っています。美保基地では計画通り今年度中に、今回トラブルを起こした空中給油機と同じ機体を2機、追加導入し、6機体制にするとしていますが、今後は一層、安全な配備や飛行が求められます。