鳥取県知事 JAL・鳥取専務の社長昇格人事を受け祝電 「親戚が偉くなったような喜びを感じている」 一方で鳥取県の空港に就航しているJAL便無し
「親戚が偉くなったような妙な喜び」。鳥取県の平井伸治知事は、日本航空(JAL)が鳥取美津子専務(59)を今年4月1日付で社長に昇格する人事を発表したのを受け、24日の定例会見でこう語りました。
県内にJAL便は1便も飛んでいないものの、「鳥取つながり」や県として女性活躍を積極的に推進していることなどから、「今後、機会があればお会いしたい」と話し、観光や山陰のPRなどで連携を深めたい考えを示しました。
JALの鳥取専務は、客室乗務員(CA)出身で、4月には初の女性社長となります。鳥取県では、2023年の地方公務員の女性管理職の割合が8年連続で全国1位になるなど、女性活躍の推進に力を入れてきた実績があります。
鳥取県 平井伸治 知事
「日本を代表する企業のトップに女性、現場から社長になるというのは、大変評価できること。鳥取県でも女性の管理職登用など、女性の参画に力を入れている。JALの決断に敬意を表したい」
平井知事はこう祝福する一方、ニュースを知り、祝福の電報を送ったことも明らかにしました。
鳥取県 平井伸治 知事
「出身地を調べ、鳥取ではなくて確か九州(福岡県)だったと思います。これでどうこうなるわけではないですが、(社長内定を知り)即座にお祝いの電報も打ちました」
また「鳥取」の由来について、古代に朝廷から鳥を取る役目を与えられた人だったなどと説明し、「われわれは伝統ある鳥取という名前を大切にしている」と強調。JALの鳥取専務の苗字も似たようなルーツではないかとし、親近感を覚えていると話しました。
鳥取県 平井伸治 知事
「われわれとしても妙に親戚が偉くなったような喜びを感じている」
一方で現在、鳥取県の空港に就航しているJAL便はありません。県内には、鳥取砂丘コナン空港(鳥取市)と米子鬼太郎空港(米子市)の2つの空港があるものの、乗り入れているのは全日空(ANA)のみ。ただ山陰のPRなどではこれまでも連携を行っているということで、鳥取専務の社長就任を機に交流を深めていきたいということです。