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安全を守りつつ文化財としての価値も維持 松江城公園のクロマツを伐採 6月の大雨による倒木を受け樹木を緊急調査 島根県松江市

2024年7月18日 19:23
安全を守りつつ文化財としての価値も維持 松江城公園のクロマツを伐採 6月の大雨による倒木を受け樹木を緊急調査 島根県松江市

6月の大雨の影響で島根県松江市の松江城山公園内のクロマツが倒れた問題。安全確保のため7月18日に問題のある樹木の伐採が行われました。

7月18日朝、松江市の松江城山公園で行われたのは、樹木の伐採作業。
城の裏手に生えた20メートルもの長さのクロマツを数回に分けて切断していきました。

松江城・史料調査課 神庭 幹尚 さん
「樹木医から指摘を受けた木のうちの一本を安全性確保のために伐採しました」

6月23日、雨の影響で松江城山公園のクロマツが倒れた問題。樹齢は200年以上で、腐って空洞化した幹に雨水が入っていたことが原因でした。その後、松江市は園内の樹木について緊急調査を実施。切断したクロマツも根元が腐り、倒れてしまう恐れがあることが判明しました。樹齢は今後、調査する予定ですが、6月に倒れたクロマツと同じ程度のものとみられています。

立派に見えるクロマツも根元などが腐り、倒木の恐れがあることが市の調査で分かりました。こうした危険な樹木が3本あるといいます。

松江城・史料調査課 神庭 幹尚 さん
「少しでも皆さまに安心して松江城に来ていただけたら良いなと思っています」

松江市では、倒木の恐れがある3本は8月中にも伐採し過去の診断から10年が経つ古い木についても秋ごろまでに改めて詳しい診断を行う予定です。安全を守りつつ、文化財としての価値も維持していく。今後の大きな課題です。