1966年に一度崩落…国史跡である鳥取城跡ののり面が崩落 雨により地盤が緩くなっていたか 隣接する高校に土砂が流入 鳥取県鳥取市
鳥取県でも雨の影響がー。7月15日、国史跡である鳥取城跡でのり面の崩落が発見され、鳥取県の平井知事が視察を行いました。
神岡 遼 記者
「ここ数日降った雨により、鳥取城跡ののり面の一部が崩落し、土砂が隣接する鳥取西高校に流れ込みました」
土砂崩れが発生したのは、鳥取市の鳥取西高校に隣接する鳥取城跡・三ノ丸御殿跡の斜面です。7月15日の午前10時ごろ鳥取西高校の職員が発見しました。今回、発生したのは1966年に一度崩落し、石垣を補強した箇所で、ここ数日の雨により、地盤が緩くなったことが原因の一部とみられています。石垣などの崩落はなく、縦10m、横5mほどの範囲が崩れ落ちました。
7月16日は、鳥取県の平井知事が視察に訪れ、市の担当者などから状況の説明を受けました。
鳥取県 平井伸治 知事
「時間をかけて対応していくうち の一部、ということに恐らくなると思う。ただ応急的に学校もあり、安全を図ることが最優先。そこをどうするのか市側とも協議したい」
崩落した斜面は、今後の雨対策として簡易シートで覆われ、その後土砂の撤去作業が行われました。
鳥取市文化財課 佐々木孝文 課長
「一部三ノ丸の庭園を含んでいて、 最終的には復元整備を考えてい る範囲ですので、できるだけ安全を確保しながら次の整備に備えたい」
今後は、2021年度にイノシシ対策をした隣接部分と同様にシートをかぶせ、復元に向け協議を進めるということです。