北海道新幹線 札幌延伸 鉄道・運輸機構が30年度開業困難と国に報告
北海道新幹線の札幌延伸が遅れます。
建設を進める鉄道・運輸機構はきょう、2030年度末の札幌開業が困難だと国に報告しました。
鉄道・運輸機構の藤田理事長は2030年度末としていた北海道新幹線・札幌延伸の開業が困難になったことを斉藤大臣に報告しました。工事の難航が理由で、数年単位で遅れるとしています。
★鉄道・運輸機構 藤田耕三 理事長
「北海道新幹線の開業を待望しておられる沿線の皆さまにこういう形でご心配をおかけすることに心から申し訳なく思っています。お詫びを申しあげます」
新函館北斗から札幌への延伸を目指す北海道新幹線は長さ212キロの8割を占めるトンネルの掘削工事が進められてきましたが、2021年羊蹄トンネルで巨大な岩が見つかり、掘削が一時中断。鉄道・運輸機構は最大4年の遅れが出ていることを明らかにしていましたが、開業の延期についてはこれまで明言を避けてきました。国は今後有識者会議を開き、新たな開業時期などについて協議する方針です。