物価の優等生「もやし」の魅力をシェア9割の“プロ”に聞いてみた 意外と知らない活用法やレパートリーも!
多くの野菜の値段がいまだ高止まりしています。
そのような中、「もやし」の存在に助けられているというお宅も多いのではないでしょうか?
生産・販売メーカーを取材すると、実は意外と知らない活用法やレパートリーを広げるアイデアがありました。
新年度を前にしても、依然葉物野菜の価格が高騰しています。
特に白菜が値上がりしていて、卸売価格は例年の倍ほど。この状態は来月の中旬ぐらいまで続くとみられています。
そのような中、葉物野菜の代わりに「もやし」を料理に使う機会が増えたお宅も多いのではないでしょうか?
もやしの生産・販売で県内の約9割のシェアを占める太子食品工業を訪ねました。
★太子食品工業広報室 田中雅浩室長
「私どものほうでも、1月から3月で過去最高の出荷実績、出荷金額になっている状況です」
需要の高まりを受けて、太子食品工業ではことしに入ってからもやしの出荷数量が昨年を大きく上回っています。
★太子食品工業広報室 田中雅浩室長
「キャベツや白菜などの葉物野菜が高騰している関係で、当社のもやしがかさ増しだったり、生活に優しい、家計に優しいということで需要があると考えています」
“物価の優等生”とも呼ばれるもやし。しかし、栄養価や活用法などまだまだ知らないこともありそうです。
★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「そこで今回は、野菜価格の高騰が続く今こそ、改めてもやしの魅力を大解剖します!」
最も一般的な「緑豆もやし」。
特に水分量が多い品種で、シャキシャキ感が強いのが特徴です。
黒豆が原料で少し細めの「ブラックマッペもやし」は、成長する過程ででんぷんから変化した甘みが特徴で、ビタミンCも豊富です。
そして、原料の豆そのものも一緒にいただけるのが「大豆もやし」。
大豆イソフラボンに加えて、疲労回復効果が期待できるアスパラギン酸がアスパラのおよそ2倍含まれています。
この「大豆もやし」を使った田中さんのおすすめ料理というのが…
★太子食品工業広報室 田中雅浩 室長
「もやしの天ぷらになります。」
★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「もやしの天ぷらですか?揚げ物でいただけるんですか?」
★太子食品工業広報室 田中雅浩 室長
「はい!太子食品工業の社員が考えたメニューになります」
材料は、「小大豆もやし」にちくわ、天ぷら粉、揚げ油、水、これだけです。
天ぷら粉を水で溶いたらもやしとちくわを絡め、180度の中温で揚げていきます。
揚げ油は少なめでいいので後片付けも楽ですね。
「小大豆もやしとちくわの天ぷら」の完成です!
★青森放送 伊東幸子アナウンサー
「衣がサクサク、もやしがしゃきしゃき、そして豆の部分がぷちっとして、とっても食感が楽しい天ぷらですね!」
しかも、もやし1袋とちくわ2本で出来上がりはこの量!
お財布に優しいボリュームおかずです!
さらに田中さんが意外な保存方法を教えてくれました。
★太子食品工業広報室 田中雅浩 室長
「実は冷凍保存が出来るんです!」
足の早いもやしの保存方法は簡単!
なんと、買ってきた袋ごと冷凍するだけ。
冷凍すると多少食感は変化しますが、およそ2~3週間ほど保存がきき、凍らせたまま料理に使えるそうです。
そんなもやしも原料の豆の価格や配送費、資材代など、あらゆるコストが上昇していると言います。
★太子食品工業広報室 田中雅浩 室長
「私どものほうでも、2年前に値上げをさせていただいたのですが、できるだけ価格帯もリーズナブル、極力企業努力の中でお客様にお届けしている状況です」
野菜価格の高騰が続く今だからこそ、食卓の救世主としてもやしを取り入れてみてはいかがでしょうか。