【霜降】青森県に欠かせない“除雪グレーダ”訓練機が全国初導入!冬に備えて雪氷作業の出動式も
高速道路に積もる雪や氷を取り除く雪氷作業の出動式が八戸市で行われました。
冬の準備が進むなか除雪車の運転手を育成するシミュレータが全国で初めて青森市に導入されました。
八戸自動車道八戸インターチェンジには、作業にあたる除雪車など車両50台が集まりました。
関係者80人が参加して神事が行われ、今シーズンの作業の安全を祈願しました。
八戸管理事務所では八戸自動車道と百石道路の2路線、合わせて71.6キロの作業を受け持ちます。
昨シーズンは11月11日に凍結防止剤の散布作業から開始したということで、翌年4月までのシーズンに768回除雪し、凍結防止剤の散布量は4040トンに上っています。
★ネクスコ八戸管理事務所 田村聡一朗 所長
「ことしも冬がやってまいりました 昨年に引き続き安全な除雪を行いまして、お客さまに安全な高速道路を提供できればと思います」
来月からは24時間態勢で気温や路面状況を確認しながら作業にあたります。
★青森放送 葛西将央記者
「青森市の除雪ステーションです こちらに全国で初めて除雪グレーダのシミュレータが導入されました」
除雪グレーダの操作訓練シミュレータは運転手の育成を目的に国土交通省東北技術事務所が開発し、きょうから青森市浪岡の大釈迦除雪ステーションに導入されました。
弘前方面の除雪区間を想定したもので、吹雪や新雪など気象や積雪状況を細かく設定できます。
★青森放送 葛西将央記者
「私も体験してみたいと思います こちらのタイプにはハンドルはなく、このジョイスティックというものの特殊な操作が必要になります」
★教官
「操作に集中しちゃうと真ん中にいってしまうので、あちこち見ながら安全に作業してもらえれば」
★青森放送 葛西将央記者
「左手でハンドル操作右手でブレードの操作というのは難しいですね」
近年除雪グレーダは1人乗りが増えていて、熟練の運転手が同乗して技術を引き継ぐことが難しくなっています。
★体験した運転手
「自分がいま乗っているのは2人乗りで隣に乗って教えてもらえたりするんですけど、いま新しい機械が1人乗りばっかりでいきなり本番みたいな感じになってしまうので、こういう機械があるとシミュレータあると便利だなと」
★東北地方整備局施工調査・技術活用課 佐藤英樹課長
「新規の担い手の確保ということと実際に慣れていただくということで、冬季交通の確保を万全にしていきたいという思いがあります」
シミュレータは東北各地で活用され、県内では来月1日までに60人が訓練を受ける予定です。