「平成の大合併」から20年 人口激減と高齢化で観光資源が次々と“廃止”…再生に取り組む住民が願うことは 青森県むつ市脇野沢
むつ市脇野沢では今年度で遊覧船の運航が終わり道の駅も廃止となるなど、地区の観光には大きな変化が訪れようとしています。
合併から20年がたつ脇野沢の再生に向けた取り組みを追いました。
下北半島の西の先、海と山に囲まれイルカやニホンザルなどの動物を身近に感じられるむつ市脇野沢地区。
「タラの里」でも知られています。
★脇野沢地区の住民
「ここに大きい駐車場を作って建物をここに作れば…」
「レンタカーがあればいい」
その脇野沢で先月、住民たちが意見を出し合っていました。
地区に計画が進められている新しい拠点についてです。
話は去年にさかのぼります。
去年9月脇野沢で開かれたイベントでむつ市の山本市長は…。
★むつ市 山本知也市長
「『市長が代わったら全部廃止か』と思ってほしくなくて、なにも諦めているわけではなくてやめるということではなくて、新しい脇野沢を皆さんと一緒につくっていく」
むつ市はイルカウォッチングや地区のシンボル「鯛島」に上陸する航路がある観光遊覧船「夢の平成号」を、今年度の営業が終わり次第廃止することを決めました。
3年前、北海道の知床沖で観光船が沈没した事故があり、来年度までに国の基準を満たすために必要な船の設備投資に膨大な費用がかかることなどが廃止となる要因です。
さらに地区の土産品などを販売してきた「道の駅わきのさわ」も、建物の老朽化で今年度中に廃止に。
脇野沢の特産の1つ焼き干しは人手不足や高齢化などのため、おととしから生産されていません。
★脇野沢地区の漁師 櫛引俊光さん
「(焼き干しの作業は)たいへんだ 時間に追われるし生の物だから乾燥させるまで手間もかかるし」
「もう高齢化して若い人が出てくると思えない」
脇野沢の人口は1960年は4,700人あまりでしたが、2020年には1,200人となり人口減少が続いています。
町の観光資源がなくなることに住民は…。
★脇野沢地区の住民
「(地区の将来に)不安はありますね」
「若い人に帰ってきてもらいたいんだけど、やっぱり仕事の面で不安があるからそれが実現できませんね」
むつ市は焼き干しづくりに興味をもってもらおうと、去年9月に体験イベントを開きました。
★漁師
「串を入れればかたいところにいく それはイワシの骨」
体験には主にむつ市内から36人が参加しました。
★体験した人
「楽しかったです。こういうやり方でやっているというのを全然わからなかったから、自分でも楽しめたしおもしろかったです」
「一度コツをつかむと簡単にできるような作業が多いので、初めての方でも気軽に挑戦できるのかなと思いました」
★むつ市 山本知也市長
「人口減少だからなんでもかんでもやめて、焼き干しも諦めようと思えば『いないからこれで終わりだね』と言うと終わってしまうと思うので」
焼き干しの加工体験は今年度、国の予算でツアーに組み込むことなどが検討されています。
むつ市は2028年度をめざし、漁港付近にある脇野沢流通センターとその周辺一帯に新しい施設をつくる計画です。
住民は新しい協議会をつくり、施設について意見を出し合っています。
★脇野沢地区の住民
「脇野沢のお土産を売るところで、1つでもいいので脇野沢でしか買えない限定の商品を1つ置いてほしい」
「ガソリンスタンドを誘致してほしい レンタカー、レンタサイクルをやってほしい」
★わきのさわ夢プロジェクト推進協議会 松野裕而会長
「新しい流通センターに期待するところも大きいですし」
「どんどん人口が減ってくるのでこれ以上、脇野沢自体が小っちゃくならないよう」
「将来残れるようなものをやっていきたいと思っています」
平成の大合併でむつ市に編入されてから20年。
脇野沢に新しい魅力をつくろうと住民たちの挑戦が続いています。
合併から20年がたつ脇野沢の再生に向けた取り組みを追いました。
下北半島の西の先、海と山に囲まれイルカやニホンザルなどの動物を身近に感じられるむつ市脇野沢地区。
「タラの里」でも知られています。
★脇野沢地区の住民
「ここに大きい駐車場を作って建物をここに作れば…」
「レンタカーがあればいい」
その脇野沢で先月、住民たちが意見を出し合っていました。
地区に計画が進められている新しい拠点についてです。
話は去年にさかのぼります。
去年9月脇野沢で開かれたイベントでむつ市の山本市長は…。
★むつ市 山本知也市長
「『市長が代わったら全部廃止か』と思ってほしくなくて、なにも諦めているわけではなくてやめるということではなくて、新しい脇野沢を皆さんと一緒につくっていく」
むつ市はイルカウォッチングや地区のシンボル「鯛島」に上陸する航路がある観光遊覧船「夢の平成号」を、今年度の営業が終わり次第廃止することを決めました。
3年前、北海道の知床沖で観光船が沈没した事故があり、来年度までに国の基準を満たすために必要な船の設備投資に膨大な費用がかかることなどが廃止となる要因です。
さらに地区の土産品などを販売してきた「道の駅わきのさわ」も、建物の老朽化で今年度中に廃止に。
脇野沢の特産の1つ焼き干しは人手不足や高齢化などのため、おととしから生産されていません。
★脇野沢地区の漁師 櫛引俊光さん
「(焼き干しの作業は)たいへんだ 時間に追われるし生の物だから乾燥させるまで手間もかかるし」
「もう高齢化して若い人が出てくると思えない」
脇野沢の人口は1960年は4,700人あまりでしたが、2020年には1,200人となり人口減少が続いています。
町の観光資源がなくなることに住民は…。
★脇野沢地区の住民
「(地区の将来に)不安はありますね」
「若い人に帰ってきてもらいたいんだけど、やっぱり仕事の面で不安があるからそれが実現できませんね」
むつ市は焼き干しづくりに興味をもってもらおうと、去年9月に体験イベントを開きました。
★漁師
「串を入れればかたいところにいく それはイワシの骨」
体験には主にむつ市内から36人が参加しました。
★体験した人
「楽しかったです。こういうやり方でやっているというのを全然わからなかったから、自分でも楽しめたしおもしろかったです」
「一度コツをつかむと簡単にできるような作業が多いので、初めての方でも気軽に挑戦できるのかなと思いました」
★むつ市 山本知也市長
「人口減少だからなんでもかんでもやめて、焼き干しも諦めようと思えば『いないからこれで終わりだね』と言うと終わってしまうと思うので」
焼き干しの加工体験は今年度、国の予算でツアーに組み込むことなどが検討されています。
むつ市は2028年度をめざし、漁港付近にある脇野沢流通センターとその周辺一帯に新しい施設をつくる計画です。
住民は新しい協議会をつくり、施設について意見を出し合っています。
★脇野沢地区の住民
「脇野沢のお土産を売るところで、1つでもいいので脇野沢でしか買えない限定の商品を1つ置いてほしい」
「ガソリンスタンドを誘致してほしい レンタカー、レンタサイクルをやってほしい」
★わきのさわ夢プロジェクト推進協議会 松野裕而会長
「新しい流通センターに期待するところも大きいですし」
「どんどん人口が減ってくるのでこれ以上、脇野沢自体が小っちゃくならないよう」
「将来残れるようなものをやっていきたいと思っています」
平成の大合併でむつ市に編入されてから20年。
脇野沢に新しい魅力をつくろうと住民たちの挑戦が続いています。
脇野沢とは
むつ市は2005年に川内町、大畑町、脇野沢村の3町村と合併しました。
陸奥湾に面した下北半島の西端に位置する脇野沢地区(旧脇野沢村)はタラ漁が盛んで「鱈の村」とも呼ばれていました。
国の天然記念物「北限のニホンザル」でも知られています。
平成の大合併が始まる前の2000年と2020年の国勢調査人口を比べると、人口は2775人から1221人に減り、人口減少率は56%と県内最大でした。
このほか観光資源として魚の形に見える「鯛島」や、陸奥湾を泳ぐイルカを遊覧船で見る「イルカウォッチング」などが挙げられます。
最終更新日:2025年4月3日 10:36