×

【特集】起業応援!"初期投資3分の1" 弘前市の市場が始めた「チャレンジ出店」制度 

2024年3月12日 19:30
【特集】起業応援!"初期投資3分の1"  弘前市の市場が始めた「チャレンジ出店」制度 

特集は弘前市の市場で行われている「チャレンジ出店」です。
若い人たちが店を持つことを応援し街のにぎわい創出にも一役買うと期待されています。

JR弘前駅から徒歩5分の場所にある虹のマート。23の店が立ち並ぶ食品市場です。
この一角でコーヒーショップ「ブラザー」を構える松野匡平さん40歳です。
松野さんは大手コーヒー企業でコーヒー豆の販売に携わったあと沖縄の喫茶店で店長を務めていましたが、去年9月にUターン。
2か月後に子どものころから慣れ親しんだ虹のマートで開業しました。

★松野匡平 さん
「(帰郷する前にいた)沖縄に残るか弘前でコーヒー屋をやるかいろいろ選択肢がある中で沖縄に居続けるよりはコーヒー屋をやるなら弘前の方がいいかなと思って戻ってきた」

開業の際、松野さんが利用したのが虹のマートを運営する「生き活き市場」がおととしから行っている「チャレンジ出店」制度。
市場内の空きスペースを活用し初めて店を出す人を応援する制度です。

★生き活き市場 浜田大豊 専務
「コロナ禍の時期に今の仕事を辞めたりして自分で新たに今までやってみたかったことをチャレンジしたいという方の問い合わせがすごく弘前では増えている ただそういう方の支援策、具体的にできる場所が弘前ではないという話が以前あった」

虹のマートのこの制度を利用して出店すると敷金と出店手数料が不要で初期費用を抑えられます。
また賃料も正規テナントより低く設定されているので起業しやすいのが特徴です。

★生き活き市場 浜田大豊 専務
「始めようと思えば机一つあれば始められるという状況なので、初期投資が 実際の店舗を構えるのに比べて3分の1ぐらいの費用で出来るのが一番のメリット」

この日は高校時代からの友人が店を訪れ松野さんのコーヒーを味わっていました。

★高校時代からの友人
「バンドを一緒にやっていて 東京に行って一緒に夢を捨てた仲間なんですけれど 彼は第二の人生としてコーヒーを(選んだ)ここまでよくやったと思います」

長年、地域の人たちに親しまれてきた虹のマート。
若い経営者の出店に市場のお店の人たちの反応は…。

★テナントの人
「やっぱりいいことだと思う お年寄りばかりの店ではないので 若い人たちがどんどん来てくれれば活気があっていいと思う コーヒー屋さんにしても本当に若い客がすごく来てくれる店も隣なので毎日いい香りがしてきますし」

ただ、この制度は最長で1年までしか利用できません。その後は正規のテナントとして留まるか別の場所に出店するかを決めなければいけません。
今後について松野さんは…。

★松野匡平 さん
「僕自身は虹のマートさんが良ければここに居続ける覚悟はあるので でも路面への出店も考えていかなければいけないとは思いつつチャレンジ(出店)制度を利用して、そこから正規テナントになってどうなるのかというのも未知数なので ここをすぐに1年で出ていくとかは考えていない」

若い人を応援するチャレンジ出店制度などが評価されて虹のマートはこのたび農林水産大臣賞を受賞しました。
浜田さんは今後もチャレンジできる仕組みづくりに取り組んでいきたいと意気込みます。

★生き活き市場 浜田大豊 専務
「これからは虹のマートの中だけでなく、例えば弘前駅前のエリアで同じようなチャレンジが出来るような仕組みを作って 駅前全体でいろんなチャレンジをしたいという方に優しい街というか活発な街にしていきたい」

若い人が挑戦できる環境作り。この取り組みは元気な街作りのヒントになりそうです。

青森放送

  • SNSアカウント
  • youtube
  • ニュース
  • テレビ
  • ラジオ
  • イベント・試写会
  • アナウンサー
  • 番組表
  • 動画配信
  • 自治体情報
  • RAB投稿スクープ
 

RABニュースレーダー

テレビ 月~金:夕方6時15分~

青森放送

  • facebook
  • instagram
  • 青森放送アナウンサーズ instagram
  • twitter
  • youtube
  • ニュース
  • テレビ
  • ラジオ
  • イベント・試写会
  • アナウンサー
  • 番組表
  • 動画配信
  • 自治体情報
  • RAB投稿スクープ

RAB 青森放送

  • 青森放送NEWS NNN
  • 【特集】起業応援!"初期投資3分の1" 弘前市の市場が始めた「チャレンジ出店」制度