全国で相次ぐ“源泉温度の低下” 40年続く青森市の温泉も廃業危機に「本当に悔しくて何とかしなきゃと…」復活へ支援募る
40年続く温泉施設に異変です。
青森市の「たらポッキ温泉」が源泉温度の低下で休業を余儀なくされ、復活に向けた支援を募っています。
★青森放送 葛西将央記者
「こちら40年続く鶴ヶ坂のたらポッキ温泉ですが、いま存続の危機を迎えています」
★たらポッキ温泉3代目 長内良吉取締役
「ここから出てくるお湯が低いなとお客さんに言われて温度測ったら全然ぬるくなってて」
1984年、加工工場建設のためのボーリング調査で偶然掘り当てたという源泉。
施設名の「たらポッキ」は工場で製造していたおつまみの商品名でした。
以来親子三代にわたり守り抜いてきました。
異変が起きたのはことし8月。
45℃の源泉温度が突然38℃に下がり、休業を余儀なくされました。
★たらポッキ温泉3代目 長内良吉取締役
「熱くて良いというのと湯冷めしないでそのまま眠れるというのでお客さんからは評判あったので、(源泉の温度が低くなって)本当に悔しくて何とかしなきゃという気持ちが強かったです」
調査の結果原因は井戸の老朽化でした。
復活のためには温度調整をする設備導入が必要ということで、今月9日から資金を募るクラウドファンディングを始めました。
支援のお礼には交流があるという、ねぶた師北村春一さんによるTシャツやポストカードなどを準備しました。
★たらポッキ温泉3代目 長内良吉取締役
「支援していただいたお客様また常連のお客さんに来てもらって温かいお湯で体を温めてほしいという気持ちです」
傷ついた鶴が湯あみをしていたという伝説が地名の由来とされ、かつては湯治場もあった鶴ヶ坂地区。
源泉温度の低下は弘前市の嶽温泉郷など、全国各地で相次ぐ問題となっています。