青森県で初開催マーチングの「スリークロス」って?世代を越えて大会を運行するバンドの思いとは…「青森っていえばマーチングだよねって時代が来るように」 青森県平川市
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特集はマーチングの魅力を広めようと県内で初めて「スリークロス」という大会を開催する平川市のマーチングバンドです。
「スリークロス」とはどんな大会なのか?
練習に励む団体を取材しました。
小学生から社会人まで。
世代の垣根を越え練習に励むのは…。
結成2年目の平川市のマーチングバンド、「青森マーチングバンドJAWAMEGU」です。
市の文化センターを拠点に現在10人で活動しています。
指導するのは大鰐小学校でマーチングバンド部の顧問を10年間務めた教員の山口三喜楽団長。
津軽地方でマーチングに取り組める環境をつくろうと、おととし5月にバンドを創立しました。
★青森マーチングバンドJAWAMEGU 山口三喜楽団長
「私がマーチングをプレーヤーとしてやりたいと思った時、青森県で一般のマーチングが三八(地方)のほうに1つあるだけでこっち(津軽地方)のほうにないんですね 通うことも難しいのでだったら私がここに(マーチングバンドを)作って仲間を集めようと思いました」
県内のマーチング人口が減少傾向にあるなか、山口楽団長が創立当初から思い描く理想は・・・
★青森マーチングバンドJAWAMEGU 山口三喜楽団長
「青森っていえばマーチングだよねって、そんな時代が来るようにもっともっとマーチングを広めたい」
そのために今回、山口楽団長は県内初となるあるマーチング大会の開催を決めました。
それは小規模の団体でも自由な編成で出場できる「スリークロス」です。
「スリークロス」は東京のNPO法人、「マーチング祭」が2021年に始めた新たな大会で、人数は1人以上、マーチングエリアは縦7.5メートル横10メートルで通常の3分の1ほど。
管楽器や打楽器カラーガードの3つの部門に分かれ、パフォーマンスを披露して競い合います。
観客と出演者の距離が近いのも魅力の一つです。
★青森マーチングバンドJAWAMEGU 山口三喜楽団長
「マーチングをエンタメ化することで堅苦しく静かに静粛にという大会ではなく」
「観客も演奏者も距離を縮めながら一体になってみんなでマーチングを楽しむ そういうのができるのがスリークロス」
「地域にマーチングを知ってもらってマーチングの魅力を広めファンを増やしマーチングをやりたいっていう人が出てくるだろうと思ったので」
大会は全国各地の団体が主催となりNPO法人「マーチング祭」が協力して運営しています。
★青森マーチングバンドJAWAMEGU 山口三喜楽団長
「本当に初めてだから何から進めたらいいんだろうとか、次何すればいいんだろうっていうのが全くわからないので」
当日の運行も自分たちで行う山口さんたちは大会の成功に向けて試行錯誤を重ねてきました。
「JAWAMEGU」は管楽器部門に出場し、アニメ「うる星やつら」の主題歌と「ねぶた囃子」の2曲を披露します。
「JAWAMEGU」としては初めての公式大会。
練習にも熱が入ります。
★青森マーチングバンドJAWAMEGU 平山椿雪さん(ホルン担当)
「みんな明るくておもしろい人たち みんなと仲良く練習するのが楽しい」
「みんな一生懸命頑張っているのを見て欲しい」
★青森マーチングバンドJAWAMEGU 佐々木美羽さん(カラーガード担当)
「みんなで間違えないように笑顔でにっこりやりたいです」
県内で初めて開催する「スリークロス」に楽団長の山口さんは。
★青森マーチングバンドJAWAMEGU 山口三喜楽団長
「初心者の子たちが半分以上いるので技術的にはまだまだなのですが、それでも頑張るぞという一体感みたいなそういう手応えはあります」
「青森のマーチングがどんどん広がるのが楽しみだなって思ってもらえる大会になればいいなと思ってます」
大会は今月23日に平川市の猿賀小学校体育館で開かれます。
JAWAMEGUのメンバーも心を一つにしたパフォーマンスで観客に『じゃわめき』を届けます。