被告の男「身体拘束が嫌で殺人をすれば病院を出られる」八戸市みちのく記念病院殺人裁判
去年3月八戸市のみちのく記念病院で同じ病室の男性を殺害した男の裁判員裁判です。きょうの被告人質問で男は「殺人をすれば病院を出られると考えた」と動機を述べました。
起訴内容によりますと佐々木人志被告58歳は去年3月12日の深夜、八戸市小中野1丁目にある「みちのく記念病院」で同じ病室に入院していた当時73歳の男性の首を圧迫し、歯ブラシで左のまぶたの近くを突き刺すなどして殺害した罪に問われています。きょう青森地方裁判所で開かれた弁護側の被告人質問で佐々木被告は「身体拘束が嫌で殺人をすれば病院を出れると考えた」とした上で「体が動かないのですぐ近くの被害者を狙った」と動機を述べました。裁判は佐々木被告の責任能力を争点に今月17日まで審理され来月1日に判決が言い渡されます。
事件を巡っては病院が死因を「肺炎」とする虚偽の診断書を作成したり、死亡時に適切な報告をしなかったとして警察が病院を家宅捜索していて捜査を続けています。