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新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する訳とは 専門家に聞く【高知】

2024年7月19日 19:04
新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する訳とは 専門家に聞く【高知】
新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しています。高知県内では7月8日~14までの1週間で、定点あたりの患者数が20人近く報告されるなど感染者が急増。なぜ、いま増えているのでしょうか。
県感染症対策協議会の吉川清志医師に話を聞いてみました。

県内では6月から1定点医療機関あたりの患者数が徐々に増え、7月8日の週は19.8人と急増しました。
感染の拡大について吉川さんは、2つの要因が考えられると言います。

吉川先生「これまでは年末年始と、年度終わり年度初めの3月から5月にかけてと、夏のお盆のころの感染拡大だったが、年度変わりの流行が目立たなくなって、年末年始といまの夏の時期になった。エアコンを使って締め切ってることで密閉が関係しているのかなと思う。もう一点は『KP.3』が流行していると言われているが、やはり感染力がすごく強いのではないかと思う」。

夏場でエアコンを使い室内が密閉になりやすいこと。感染力の強い変異株「KP.3」が流行していること。これらの要因が影響しているというのです。

吉川先生「熱中症の症状とコロナの症状が重なるところがある。重なる部分が似ている。例えばけん怠感があるとか、吐き気があるとか筋肉痛があるとか」。

吉川さんによりますと、発熱やけん怠感、頭痛など熱中症と新型コロナは初期症状が似ていることから混同しないよう注意が必要だと言います。

吉川先生「コロナかもしれないと思う症状としては風邪の症状がでてくる。コロナの最近の症状は、のどがすごく痛いという症状が多い。それから咳がでる、鼻水もでる状態がでてきたら熱中症とは違う」。

新型コロナか。熱中症か。判断に迷ったときはどうすればよいのでしょうか。

吉川先生「コロナでも熱中症でも症状が強ければすぐ病院に行ってほしい。熱中症も軽いときは、少しだるいぐらいの状態で経過を見る余裕があればそうしてほしい」。

吉川さんは、夏はエアコンをかけ室内を密閉する機会も多いが、定期的に換気をするなど対策してほしいとしています。