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40年ぶりの奉納!1100年の歴史の『梼原町の津野山神楽』【高知】

2024年11月19日 18:53
40年ぶりの奉納!1100年の歴史の『梼原町の津野山神楽』【高知】
高知梼原町松原地区の松原天神宮で11月18日に秋の大祭が開かれ、町内に伝わる津野山神楽がこの地区では約40年ぶりに奉納されました。
「大蛮」と呼ばれる赤ちゃんを抱っこして舞う神楽も行われ、活気に満ちた一日となりました。

梼原町で約1100年前から舞い継がれてきたとされる津野山神楽。18節のパートから成り正式に舞い納めると約8時間もかかる伝統芸能です。戦後になってからは津野山神楽保存会が伝承し、1980年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
毎年秋祭りの時期には町内の数か所で神楽が披露されていますが、今年は過疎化の進む松原地区で40年ぶりに披露されることになりました。

神楽の中には「大蛮」と呼ばれる赤ちゃんが参加する演目があり、19日は松原地区に住む市川凌汰さん・美桜さんの二女で1歳1か月の琴葉ちゃんがその重要な役割を担うことに。

天神宮には県外に住むいとこ、地区外に住む地元出身の子どもも集まって、にぎやかな秋祭りとなりました。中でも、誰に対しても愛嬌をふりまく琴葉ちゃんは松原地区のアイドル的存在です。

そして、いよいよお待ちかね。赤ちゃんが参加する演目、大蛮です。地域の人たちの注目を一身に集めました。神楽は恐ろしい鬼の面をつけた大蛮が赤ちゃんを抱き、舞うもので息災を祈願するという意味合いがあります。

大泣きだった琴葉ちゃん。他の赤ちゃんも次々と大蛮に抱き上げられ健やかな成長を祈る儀式を済ませました。

過疎の進む山あいの集落ですが、久々に津野山神楽の太鼓の音や子どもの元気な声が響き渡り活気に満ちた一日となりました。
最終更新日:2024年11月19日 18:53