宇和島で危険濃度超える まひ性貝毒のマガキ見つかる【愛媛】

宇和島市三浦地区で、危険濃度を超える、まひ性貝毒を蓄積したマガキが見つかり、県が規制区域を指定して二枚貝の採取や消費をしないよう呼び掛けています。
県によりますと、今週火曜、愛媛県漁協三浦支所から持ち込まれた海水から、二枚貝に、まひ性貝毒を蓄積させるプランクトンが確認され、宇和島市や関係漁協に注意を呼び掛けていました。
そしてきょう、県は三浦地区で採取した天然のマガキから、厚生労働省が定める規制値の37.5倍にあたる、まひ性貝毒を確認。
三浦地区を規制区域に指定して、貝の採取と自家消費をしないよう立て看板を設置したほか、宇和島市と関係漁協に三浦地区で採れた二枚貝を取り扱わないよう伝えたということです。
県によると、まひ性貝毒は、毒を持つプランクトンを食べたマガキやアサリなどの二枚貝に蓄積され、ヒトが摂取すると、食後30分ほどでくちびるや顔のしびれ、痛みが起こりその後手足が麻痺。
重傷の場合は呼吸障害よって死亡することがあるということです。
県では今後、水産研究センターによる調査を実施する一方、宇和島市や漁協と連携して迅速な情報提供に努めることにしています。
最終更新日:2025年3月7日 17:18