「師から方谷への書状」特別展　山田方谷記念館　高梁市

　江戸時代、備中松山藩の財政の立て直しに尽力した山田方谷の手紙が、岡山県高梁市の記念館で展示されています。

　山田方谷は江戸時代に、故郷の、今の高梁市、備中松山藩の財政責任者を務めました。大胆な改革で今の額にして200億円の藩の負債を7年で解消し、更に200億円の利益を生み出したとされています。

　高梁市の山田方谷記念館では、方谷が学問の師匠2人から送られた手紙が展示されています。新見藩の儒学者、丸川松隠から受け取った手紙には、屋敷を火事で失った方谷の気持ちを想いつつ、儒学で成功者を戒める意味の「亢龍之悔」という言葉を記し、慎重な行動を促しています。

　また、江戸の私塾で学んだ佐藤一斎からの手紙には、藩の学校で校長となった方谷を励ます、師匠の思いが綴られています。山田方谷の特別展は5月31日まで開かれています。