高松市の老舗ボウリング場「シーサイドボウル高松」閉店へ 50年以上の歴史に幕
高松市で半世紀以上にわたり営業を続けてきたボウリング場が、施設の老朽化などを理由に今月28日で閉店します。閉店まで残り1週間、店には別れを惜しむ多くのファンが詰め掛けています。
(市木亮記者)「オープンから実に半世紀以上。高松の老舗ボウリング場が今、その歴史に幕を閉じようとしています。」
香川県の主要幹線道路、さぬき浜街道沿いにある、高松市のシーサイドボウル高松です。
シーサイドボウル高松は1972年2月にオープン。JR高松駅から近いボウリング場として長年親しまれてきましたが、売り上げは30年ほど前をピークに徐々に減少。
開業当時から稼働する設備の更新を迫られる一方で、コロナ禍以降も客足は回復せず。6月28日での閉店を決めました。
(運営会社オータックス 太田英夫社長)「いずれはこういう日が来るとは覚悟していたが、少し私が思っていたよりは早く来てしまったことが残念。」
利用客からは閉店を惜しむ声が。
(常連客は)「そりゃ寂しいですよ。老舗ボウリング場でしょう。機械はだいぶ傷んでますけど、寂しいの一言かな。(何と伝えたい?)ありがとうございました、かな。本当は何とかしてよと言いたいですけど、それも仕方ないですね。」。
「(ここで)ボウリング仲間がだいぶ出来た。仲間で旅行に行ったり。活動範囲が広がった。」「(ここがなくなると)みんな(練習拠点が)分散というか、バラバラになりますから・・・。」
こちらの男性は閉店を知り、およそ10年ぶりに訪れました。
「子ども会や部活の卒業記念で、ここを利用していた。」
思い出の場所へ妻と娘を連れてきたそうです。
「ここよく来てたんだよねという話は聞いていて、なかなか来れなかったんですけど、来られてよかったなと思います。」
「思い出に付き合ってもらった感 じで。ありがたいですね。」
営業終了まで、あと一週間。
(太田社長)「お客さまには本当に申し訳なく思っておりますが、これも商売なので、今後続けていくことが難しいということでご容赦願いたい。」
多くの人に惜しまれながら、その歴史に終止符を打ちます。