×

前夜から朝にかけ大気不安定に…局地的に激しい雷雨となった静岡県内は24日にかけても急な天候変化に注意

2024年8月23日 17:54
前夜から朝にかけ大気不安定に…局地的に激しい雷雨となった静岡県内は24日にかけても急な天候変化に注意

これは22日 午後7時ごろに静岡市で撮影した映像です。

(車内の会話)
「雨がえぐい、やばい」

雨の中、道路を走る車。フロントガラスには視界がゆがむほどの大雨が打ち付けているのが分かります。さらに市内の他の場所では…。

(車内の会話)
「やばいやばい」「アクセル踏みっぱなしだよ」

冠水した道路を走ると、左右から車と同じほどの高さの水しぶきが。前の車両も同じ様に視界が遮られるほどの水しぶきをあげています。ほかにも、市内では家の目の前まで冠水している様子や、雷が鳴るなか、車が冠水した道路を走る光景などが見られました。

22日夜から未明、そして朝にかけ、大気の状態が非常に不安定となり、一部の地域で雷を伴った激しい雨が降った23日の静岡県内。静岡地方気象台によりますと、静岡市駿河区では、午前2時35分までの1時間に93ミリの雨が降り、8月の観測史上最大を更新しました。また、静岡市清水区では、22日 午前11時からの24時間で318.5ミリの雨が。これも8月では観測史上最大となり、平年の8月1か月分の2倍に迫る量だったということです。一方、掛川市と袋井市には、23日 午後にかけ大雨警報が発表されていましたが、現在はすべての地域で警報が解除されています。この大雨によりけさのJR静岡駅では…。

(佐野 巧 記者)
「午前7時半過ぎのJR静岡駅です。在来線改札口は運転見合わせにより封鎖され、乗車できない人で混雑しています」

JR東海道線は富士~浜松駅間の上下線で運転見合わせに。駅の改札前はどこも電車の再開を待つ人たちであふれかえりました。

(大学生)
「1時間弱ぐらい待っている。まだ学校から連絡も来ていないから、家にも帰れないので仕方なく待っている」

(大学生)
「大学に夏期講習で向かっている」「こんなにひどいとは思ってなかった」

( 会社員)
「菊川まで通勤で」「静岡は雨がひどかったのでちょっとやばいかなという感じはあった」

運転見合わせの影響で、タクシー乗り場には長蛇の列ができていました。東海道線は午前10時半ごろまでに運転を再開し、現在は概ね平常通り運行しています。

交通への影響は鉄道だけでなく道路でも…。高速道路の通行止めの影響からか、午前中の国道150号では、上下線ともに多くの車で混雑する様子がみられました。また、東名・新東名高速道路の県内区間では、ともに午後1時ごろまで一部区間で通行止めとなっていましたが、現在は解除され、目立った渋滞などはありません。

県内では、24日にかけて非常に激しい雨が降る可能性があることから、気象台は急な天気の変化に注意するとともに、低い土地の浸水の警戒や落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。