【揺れる静大再編】「1法人2大学」合意案の白紙撤回に 浜松市長「失望を禁じ得ない」
静岡大学の再編問題をめぐり、日詰学長が、浜松医科大学と合意した統合・再編を事実上白紙にしたことをうけ、浜松市の中野市長は「失望を禁じ得ない」と批判しました。
(浜松市 中野祐介 市長)
「この4年間一体何だったんだろう。非常に残念な失望を禁じ得ない、そんな状況です」
静岡大学と浜松医科大学は2019年、静岡と浜松に新たな大学をつくる「1法人2大学案」で合意していました。その後、今より規模が縮小するおそれがあるなどとして、静岡キャンパス側が猛反発。10月、再任された日詰学長は「合意書をリセットする」として事実上、白紙撤回する方針を明らかにしました。
「期成同盟会」の会長として合意書通りの統合・再編を支援してきた浜松市の中野市長は、「4年間ほったらかしにされた」と、日詰学長の対応を厳しく批判しました。
(浜松市 中野祐介 市長)
「若者の流出に残念ながら歯止めがかけられない状況にある中で、魅力的な大学をつくることは“待ったなし”ですが、何も動かないまま振り出しに戻る」「地域にとっては大変なダメージだと思っています」
その上で中野市長は、日詰学長に対し、一日も早く地域に説明するよう強く求めました。