【大学再編】 3か月ぶり連携協議会も議論は平行線…浜松医大“静大案”をけん制(静岡県)
静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題をめぐっては、2つの法人を1つにした上で、静岡と浜松に新たな大学をつくる「1法人2大学」案で、2019年に合意しました。しかし、静岡大学の静岡キャンパス側に反対論が強く、現在、静岡大学は合意書とは異なる「1大学2校」案を正式案にする方針で調整を進めています。
こうした中、19日、両校の学長などが出席して約3か月ぶりに連携協議会が開催されました。協議会の中で、静岡大学が、あらためて「1大学2校」案を説明したのに対し、浜松医大は静岡大学に「1大学2校案」を正式案とせず、合意書通り「1法人2大学」案を進めていくことを求めたということです。
(浜松医科大学 今野弘之学長)
「本来の合意書に沿った再編案の方が、1大学2校案よりも自立性、機動性の面から優れていると申し上げた。21日に役員会で(1大学2校案を)成案化するとお聞きしたので、成案は思いとどまっていただきたいとお願いした」
(静岡大学 日詰一幸学長)
「(1大学2校案について)報告して説明した。意見交換はあったが、難しいと感じた。近日中に内容について説明する必要がある」
静岡大学は、21日に役員会を開き「1大学2校」案を正式案とする方針です。