【リニア】開業時期めぐる発言でJRの指摘に反ばくした知事について…静岡市長は「言及必要ない」と批判
静岡市の難波市長は、リニア新幹線の開業時期などをめぐる発言で、JR東海から「事実誤認がある」と指摘されている川勝知事について「開業時期を知事が言及する必要はない」と批判しました。
(静岡市 難波市長)
「(リニア新幹線の)開業時期はJR東海が自社の事業としてやることなので、どう開業するのかはJR東海が決めること」
リニア新幹線の開業時期をめぐっては、2023年、JR東海が、品川から名古屋までの開業時期をこれまでの「2027年」から「2027年以降」に変更したことに対し、川勝知事は「2037年までに全線開業が間に合うようにすればいい」と独自の解釈をしていました。
これに対し、JR東海は、先週会見を開き、開業時期の変更は「2027年以降に名古屋までなるべく早く開通するという意味」であり「『2037年に大阪までの全線開業』と解釈したのは川勝知事の事実誤認である」と否定しましたが…川勝知事は今週、JR東海からの指摘に対し、自身の解釈は誤っていないと反論しました。
(川勝知事)
「開業時期について、JR東海は『2027年の名古屋まで開業は難しい』として、じゃあどうなるか。(全線開通は)2037年となっている。2037年までにすべてを完成しなくてはいけないと受け止めた」
独自の主張を続ける川勝知事に対し、1日の会見で、静岡市の難波市長は、リニアの開業時期について「知事が言及する必要はない」と批判しました。
(静岡市 難波市長)
「(開業時期は)JR東海が経営の中で考えをまとめる、これが基本。静岡県はリニアは止まりませんので、開業時期について言及する必要はない」
一方、静岡市が東静岡駅北口に整備を目指す大型アリーナについては「地元の懸念に市として対応可能であると判断できれば前に進めたい」として、引き続き地元住民との対話を行う意向を示しました。難波市長は、2月4日に地元住民との2回目の意見交換を行う予定です。