【商業用原子炉で国内初】廃炉作業中の中部電力・浜岡原発2号機で原子炉解体開始(静岡・御前崎市)
中部電力は、廃炉作業中の浜岡原発2号機について、原子炉の解体を始めたと発表しました。
2009年に運転を終えた浜岡原発の1・2号機は、これまで周辺設備の解体が進められ、原子炉の解体は、原子力規制委員会が2024年12月に認可していました。中部電力は、3月17日から2号機の原子炉圧力容器の上ぶたを外し、解体工事に着手したということです。
上ぶたのほか、今後解体する圧力容器や格納容器などは、切断装置で細かく切断され、廃棄先が決まるまでは建屋内で保管されるということです。
上ぶたは低レベルの放射性廃棄物で、中部電力は「外部への影響は発生しない」とコメントしています。商業用に稼働した原子炉の解体の着手は、国内で初めてだということです。