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【解説】若狭勝 弁護士「一番大きいポイントは動機の解明」勾留決定の広末涼子容疑者 捜査のポイントは?(静岡)

2025年4月11日 11:23
【解説】若狭勝 弁護士「一番大きいポイントは動機の解明」勾留決定の広末涼子容疑者 捜査のポイントは?(静岡)

(伊藤薫平キャスター)
では、捜査の状況を整理します。
10日2つの動きがありました。まず「危険運転傷害」容疑での家宅捜索です。捜査関係者によると都内の自宅を交通関係や薬物関係の捜査員が捜索。薬物の使用が危険運転傷害の要件の1つでもありますが、家宅捜索で「違法な薬物などはなかった」ということです。

もう一つ、看護師への傷害容疑については裁判所が勾留を認めました。つまり身柄が拘束されたまま捜査が続くこととなります。

(津川アンカー)
若狭さん。「看護師が軽傷」と伝えられていた傷害での勾留決定はどう感じた?

(若狭 勝 弁護士)
勾留決定までに時間がかかった。非常に悩んだ結果の勾留決定だった、と思う。

(伊藤キャスター)
では気になるところですが「なぜ、認められたのか」。そもそも身柄を拘束するためには、検察が裁判所に請求し認められなければいけません。

検察は請求の理由を明らかにしていませんが、捜査関係者は「きのう10日までに取り調べが十分できなかった」とも話しています。検察官時代に取り調べの経験もある若狭さん。勾留決定の理由、どうお考えですか?

(若狭弁護士)
今回の傷害も薬の影響があったのでは ないかという疑いのもとで、薬の影響を調べる必要から勾留決定したのでは。

(伊藤キャスター)
薬とは、市販薬も含まれる、という意味です。

(澤井キャスター)
若狭さん。勾留は最長19日まで認められましたが、どのように取り調べが進められるのでしょうか。

(若狭弁護士)
動機は何か。どうしてこんな傷害を起こしたのか。普段の性格はどうなのか。動機を調べるのがポイント。

(津川アンカー)10日間かけて動機を調べるのか?

(若狭弁護士)
一番大きいポイントは、動機の解明。その動機いかんで、その後の刑事処分が、起訴猶予か、罰金か、懲役刑の裁判にかけられるのかが決まってくるので、動機は大事。

(伊藤キャスター)
今後についてです。10日勾留が決定し、最長で19日まで身柄が拘束されます。その後、起訴か不起訴が決まります。必要と判断すれば、勾留延長の可能性もあります。若狭さん、勾留延長の可能性は?

(若狭弁護士)
それはないと思う。被害者・看護師さんのけがの程度が軽いので、延長しないのが実態。少なくとも、薬の影響や、動機が解明されないとなると、延長もあり得る。

(伊藤キャスター)
そして若狭さんには、今後の捜査のポイントを示していただきました。「薬物の影響で、事故も傷害も起こしたのではないか」これがポイントになりそう?

(若狭弁護士)
直前の追突事故も、傷害も薬物の影響があったのでは、と、併せて薬物の影響を調べることになると思う。
見立ては、少なくとも、傷害については、看護師さんのけがの程度が軽いので、起訴猶予。重くても罰金程度か。

最終更新日:2025年4月11日 11:35
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