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【人気】セカンドキャリアのために新たな知識や技術身につける“大人の学び直し” その最新事情(静岡)

2024年10月7日 17:33
【人気】セカンドキャリアのために新たな知識や技術身につける“大人の学び直し” その最新事情(静岡)

国から最大10万円が給付される“大人の学び直し”2024年に国家資格となり、セカンドキャリアに人気沸騰の資格とは?

“人生100年時代”とも言われ定年後もバリバリ働く人が増加。さらに、条件を満たせば国から最大10万円の給付金を受けられるとあり、セカンドキャリアのため新たな知識や技術を身につける“大人の学び直し”が人気となっています。中でも、今、大注目なのが、4月に国家資格となったばかりの「日本語教員」。外国人に日本語や日本の文化・習慣などを教えるいわゆる日本語の先生で、基本的には日本語で教えるため、外国語が堪能である必要はありません。さらに、人気沸騰の裏にはこんな理由も!

(ヒューマンアカデミー静岡校 村上 綾子さん)
「かなり活躍の場が多様化している」

今回のevery.Lifeは、セカンドキャリアに向けてお得にスキルを身につけられると話題の“大人の学び直し”に迫ります。

静岡駅の近くにあるビル。ここに、資格習得や就職や転職のための知識や技術を学べるヒューマンアカデミー静岡校があります。ここには、セカンドキャリアに向けてスキルを身に着ける“大人の学び直し”に対応した講座が50ほどあり、国から給付金が出るものもあることから、受講する人が増えているといいます。

条件にもよりますが、国からなんと最大で10万円が給付されるのです(※厚生労働省教育訓練給付制度受講料20%最大10万円)。

この教室は、将来、ネイリストとして働くための技術を学ぶコース。受講生の多くは、約1年をかけてネイリスト技能検定1級を目指し腕を磨いています。

(講師)
「かわいい。ここもすごいいいじゃない。ここをもうちょっと長くして、葉っぱを後付けで浮いている感じにしたらわかりました」

先生のアドバイスを真剣に聞く稲森さんは、これまで、歯科衛生士として働いていましたが、ネイリストの資格を取得して、新たなキャリアを積みたいと考えているといいます。

(受講生 稲森 実果子さん・26歳)
「ほかの資格を取ってできることを増やしたいというのと、ネイルに憧れや興味があったので、技術や知識を身につけて、いつかは自分のサロンを開きたいと思っています」

転職や、自分の可能性を広げるために学ぶ人たちが多くいる一方で、50代から60代を中心に人気を集める講座もあります。それが外国人に日本語を教える「日本語教師」の養成講座です。4月に国家資格となったこともあり、今、注目を集めているのです。受講生の中には、退職を機に、セカンドキャリアとして学生時代の夢を叶えたいと、新たな一歩を踏み出した人もいます。

(受講生 髙崎 伸介さん・60歳)
「もともと大学生のときに学校の先生になりたかった。それがかなわなくって、今このタイミングでできるっていう話をきいて、やってみようかと」
Q.外国語が得意?
「いえ、ほぼほぼカタコトの英語を、ちょっとそのぐらいのレベルです」

「日本語教師」は、さまざまな国の生徒を対象に授業を行うため、基本的に授業は日本語で進めていきます。そのため、日本語を教える技術を身に着け資格を取得すれば、外国語が話せなくても問題はないのです。この日は、受講生の浅沼さんが、外国人の生徒に模擬授業を行っていました。

(受講生 浅沼 貢さん・31歳)
「ひとつスポーツを考えています。何のスポーツを考えていると思いますか?」

(模擬授業に参加した外国人生徒)
「そのスポーツは何人でやりますか?」

(受講生 浅沼さん)
「1人でやります」

(模擬授業に参加した外国人生徒)
「何を使ってしていますか?」

(受講生 浅沼さん)
「クラブ」「わかりますか?」

(模擬授業に参加した外国人生徒)
「ゴルフ」

(受講生 浅沼さん)
「正解です」

模擬授業を終えた浅沼さんは。

(受講生 浅沼 貢さん・31歳)
「与えられた時間が15分だった。本当はあと5問くらい用意していたが時間の調整が難しかった」

この模擬授業に参加した外国人生徒に感想を聞いてみると…。

(模擬授業に参加した外国人生徒)
「わかりやすいです。楽しかった。外国人は日本にいっぱいきているから、日本語の先生なることは大事だと思う。わたしたちは日本語上手じゃないから」

評判は上々のようです。ここでは2023年、「日本語教師」養成講座の受講者は82人でしたが、2024年は132人に増加。その裏には、今、「日本語教師」の活躍の場が広がっていることがあるといいます。

(ヒューマンアカデミー静岡校 村上 綾子さん)
「かなり活躍の場が多様化している。留学生に教える日本語学校や専門学校でのお仕事。働きに来ている労働者の方、技能実習生に対して教える企業研修。日本語教育の必要な外国人児童も増えているので、子ども向けの指導員など様々な現場で活躍の場が広がっている」

この“必要とされる”ことが、60歳で改めて学び始めた髙崎さんのモチベーションにもなっているようです。

(受講生 髙崎 伸介さん・60歳)
「(生徒と)友達のように一緒にいっぱいしゃべれるように、いろいろなところに連れて行ったり、そういうことができれば面白い」

今話題の“大人の学び直し”。みなさんも新たな世界を目指してお得に挑戦してみてはいかがですか?

最終更新日:2024年10月7日 17:33