【大雨被害】区間の半分運休続く大井川鉄道…県が「全線復旧を前提に」早期復旧へ支援の方針示す(静岡県)
大雨による被害で、半分の区間が運休している大井川鉄道について、静岡県は「全線復旧を前提に具体的な議論をしていく」と、早期復旧に向け支援していく方針を示しました。
2022年9月、台風に伴う大雨被害で、1年半が過ぎた現在でも半分の区間が運休のままの大井川鉄道。
全線復旧には約22億円が必要ですが、コロナ禍以降、赤字経営が続き、自力での復旧は不可能な中、大井川鉄道から「行政支援の要望」を受け協議を続けてきた県が、今後の方針を示しました。
(県の担当者)
「大井川鉄道の観光資源としての重要性、地元住民からの熱い期待、そして大井川鉄道の運行継続への強い意気込みを踏まえて、早期の運行再開を目指した検討を継続する」
県は「観光資源としての影響力の大きさ」「地元住民から復旧を望む声が多数あったこと」などを理由に、“全線復旧を前提に”今後、具体的な議論をしていく方針を示しました。
(大井川鉄道 鈴木 肇 社長)
「全線復旧を前提としないという所から(議論が)スタートしたので、全線復旧を目指すことが確認できて非常にありがたい。議論は残っているが、意思統一ができたことに感謝している」
県と大井川鉄道は今後、全線復旧にむけて最大のネックとなっている復旧費用について「大井川鉄道と行政の負担調整」や「クラウドファンディングの実施」など、多方面から議論するということです。