【昭和レトロ】宿場町に今も残る銭湯…150年の歴史を刻む「みどり湯」の変わらぬ日常 常連客との温かいふれあいに密着(every.しずおか特集)

東海道の宿場町で、今もその面影を残す湖西市・新居町。その一角に人々の生活を見守り続ける場所が…銭湯「みどり湯」。
創業は明治12年。リアルなレトロ感を求めて遠くからもお客さんが…。
今日もあたたかい笑顔でお客さんを迎えるのは、4代目の青山さん夫婦。
(みどり湯 四代目 青山 勝さん)
「何にもいじってない、昔のまま」
Q:昭和5年に建てたまま?
「そうです。現代風にするより、昔のレトロな方が俺が好きなもんで」
150年近い歴史を今なお刻み続けるレトロな銭湯…そこを切り盛りする夫婦とお客さんたちの日常に密着しました。
開店は午後4時半。一番客は、いつも決まった常連さんです。
(みどり湯 青山みさ子さん)
「ありがとね。届かない私が、届かなくなっちゃって背が低くなって」
Q:毎日のれんをかけているんですか?
(常連客)
「毎日、ここに来る日はね」
どこか懐かしい雰囲気が漂う「みどり湯」 入浴料は400円、木の札がチケットの代わりです。
(常連客)
「あついよ。これだけ熱い湯に入れる人は少ないよ」
みどり湯のお湯は42℃以上もあり、体がヒリヒリするほどあっつあつ!常連さんはこの湯を求めてやってきます。
この銭湯を営むのは4代目の青山勝さん81歳と、妻・みさ子さん78歳。(取材当時)
お湯張りから接客まで、すべてを2人だけで行います。
人気の熱いお湯は、勝さんが絶妙な感覚でバルブを調整してつくります。
(みどり湯 四代目 青山 勝さん)
「だいたい最高90℃までお湯を温めて出す」
Q:奥さんはやり方を知っている?
「わからない。教えたけど、面倒くさくてできないって」
(客)
「あつ~、あつい!でもね気持ちいい!すごい熱いので、体がすごい楽になるんですよね」
「お湯がやわらかい感じ」
小学生のころから通うという男性も…
(客)
「(小学生のころ)友達と来て、ここで勝手に船を浮かべて年寄りに怒られたり。この(床の)タイル、体に石鹸を塗ってここ滑って遊んだんですよ。ここを往復して遊んで怒られましたよね」
お風呂を出れば、番台のみさ子さんと世間話が始まります。
(客)
「田舎まちなので、うわさ話がすぐに伝わってくるんですよ」
(みどり湯 青山みさ子さん)
「でも面白いもんね。うわさ話面白い、アハハ」
「楽しい!楽しい~。みんな顔見知りだからね。知らない人はそんなに…ちょっと声かけちゃうけどね、どっから来た?って」