2023年、伊豆の国市で祭りの山車が横転し死傷者を出した事故で、業務上過失致死傷の罪に問われた誘導責任者の男に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

当時、山車の誘導責任者だった被告（40）は、進路を変更する際、平坦な場所で停止させず、下り坂まで前進させたため山車が横転し1人を死亡させ、また13人に重軽傷を負わせたとして、業務上過失致死傷の罪に問われていました。

20日の判決で、奥山雅哉裁判官は「下り傾斜を過小に見積もり、安全性を軽視し注意義務違反の程度は大きい」とした一方、「事実を素直に認め、経緯など詳細な供述をしていた」などと述べ、禁錮1年8か月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。