2024静岡 激動の政治 6人立候補の知事選に衆院選 来年はどうなる?
今週は激動の2024年に起きた出来事をまとめてお伝えしています。25日は知事選や衆院選など大きな変化があった政治の動きについて。
(川勝前知事)
「6月の議会を持ってこの職を辞そうと思っております・・・以上です」
(記者)「きちんと説明してください!」「そこは説明するべきじゃないんですか」
4月、新年度早々に激震が走った静岡県政。
そのきっかけは、県庁の新規職員を前にした、“職業差別”発言でした。
(川勝前知事)
「県庁っていうのは別の言葉で言うとシンクタンク(=”頭脳集団”)毎日毎日 野菜を売ったり牛の世話をしたりモノを作ったりとかと違って基本的に皆様方は頭脳・知性が高い方たちそれを磨く必要がある」
15年の川勝県政は突然幕を閉じることとなりましたが、去り際も川勝節は全開でした。
(記者)「今の心境は」
(川勝前知事)
「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」
(記者)「今後やりたいことは」(川勝前知事)「仙人になる」
急きょ5月に行われた県知事選挙は、過去最多の6人が立候補!
選挙戦は、鈴木康友氏と大村慎一氏との、事実上の一騎打ち。共に「オール静岡」を掲げた戦いを制したのは…
およそ8万票の差をつけ、鈴木新知事が誕生!
そして、就任直後から、よく聞かれたのは、「スピード感」という言葉でした。
(鈴木知事)
「これからしっかりと優先順位をつけながらスピード感をもって対処していきたい」
そのスピード感がみられたのが、「リニア新幹線」への対応。
就任からわずか1週間で、国交省へ挨拶に出向くと…。
(斉藤国交相(当時))
「私も大臣になって2年半経ちますが、静岡県知事にこの部屋に来ていただくのは初めてです。本当にうれしく思っております」
そして翌日には、JR東海の丹羽社長とも会談。
(JR東海 丹羽社長 )
「静岡県はじめ関係の方々と双方向のコミュニケーションを大切にしながら真摯に取り組んでいきたい」
川勝前知事が認めてこなかった県境付近のボーリング調査を段階的に認め、大きく進展。
11月、調査は県内へと到達したのでした。
(鈴木知事)
「JR東海にも慎重かつ安全に進めていただければと思う」
そのスピード感が功を奏すのか。真価が問われるのは、これからと言えそうです。
一方の国政では、この人に注目が!
(上川陽子衆院議員)
「チーム陽子ということで」「ご一緒にチーム陽子として」
静岡1区選出の上川陽子衆院議員が、女性初の総理・総裁を目指し、自民党総裁選に立候補!
告示後、初めての街頭演説では…
(上川陽子衆院議員)
「日本初の女性総理としてみなさんと一緒に新しい日本の景色をつくっていきたい!」
しかし、願いは届かず石破氏が当選。上川氏は9人中7位という結果になりました。
新しい総理が誕生したと思えば、そのわずか8日後…。
「衆議院を解散する」「バンザイ」
この解散に、野党は一斉に反発!
(立民・野田代表)「裏金隠し解散」
(維新・馬場代表(当時))「猫の目解散」
(共産・田村委員長)「党利党略解散」
(国民・玉木代表(役職停止中)「裏金使い解散」
そして全国で吹き荒れたのは、「裏金問題」による自民党への逆風でした!
(自民県連 井林県連会長 )
「初めての逆風の選挙 やりきるしかない それだけです」
静岡3区では、その裏金問題の当事者、宮沢博行さんが無所属で出馬することに。
(宮沢博行氏)
「禊は済んだ ではなくまさにこの戦いが禊だと私は思っている」
ただ結果は惨敗。自民党候補と保守票を分けるかたちになりました。
また、静岡4区では自民党の深沢陽一氏と国民民主党の田中健氏が一騎打ちとなり激しい戦いに
田中氏が接戦を制し、国民民主党が県内で初めて小選挙区で勝利!全国での躍進を象徴する出来事になりました
県内では8つ選挙区のうち自民党が2議席減らし4議席となり立憲民主党が3議席を獲得するなど勢力図も変わり…
衆議院全体では自民、公明の与党は過半数を確保できず“少数与党”となりました。
衆院選が終わり注目されたのが「年収103万円の壁」の引き上げをめぐる協議
存在感を高める国民民主党の玉木代表と県内選出の榛葉賀津也幹事長が、連日メディアを賑わせました。
(国民・榛葉幹事長)
「先日ですね、123万という数字が出て、お話にならないということで…」
その引き上げ額を巡る協議は、結局、年を越えることとなりそうです。
臨時国会が閉会し、24日記者会見を開いた石破総理は…。
(石破首相)
「少数与党でございますので、自分たちの意見がそのまま通るわけではないということもよく承知をいたしております。」
補正予算の成立も、「野党の協力を得て」結果を出したと強調。少数与党には、2025年も厳しい国会運営が待っていそうです。