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日本海の水温に原因か?小樽に大量漂流イワシがけさ寿都に押し寄せたワケ 漁師も困った

2024年3月25日 18:37
日本海の水温に原因か?小樽に大量漂流イワシがけさ寿都に押し寄せたワケ 漁師も困った

漁港のなかを群れ、泳いでいるのはイワシです。

こちらは北海道寿都町の横澗漁港です。

役場によると、2024年3月25日朝に大量のイワシがいるのを確認したといいます。

漁港には釣りをしている人の姿も多く見られました。

イワシが大量にいたのはここだけではありません。

(坪田カメラマン)「砂浜にはたくさんのイワシが流れ着いています」

見渡す限りの海岸線に流れ着いているのは、大量のイワシです。

地元の漁師によりますと、小樽市張碓町から銭函にかけての海岸線で、3月20日ごろからイワシが打ちあがり始めたということです。

(漁師)「漁師をやって40年以上経つけど、イワシがあがるのは初めて。いい現象じゃないね、後始末が大変で臭くなる」

午前9時半ごろ、海岸を管理する道が現地の状況を確認しました。

(道の職員)「とりあえず今はどのくらいの範囲かということで現状確認だけ」

今後、道は市と協力して対応を検討していくとしています。

なぜ日本海側にこのような現象が発生したのでしょうか。

道総研は海水温が5℃まで下がったことが影響しているとみています。

(北海道立総合研究機構中央水産試験場 山口浩志さん)「イワシは10℃以上を好む生き物で、例年水温が底を打つのが2月中旬から下旬。ことしは底を打つのが遅くなり、今ぐらいが耐えられないくらいの水温になって打ち上げられたのじゃないかなと」

そして、イワシは小樽周辺よりも水温が0.5℃ほど高かった寿都方面に集まったとみられています。

寿都町役場によりますと、イワシの群れが漁港内に現れることは今回が初めてで、今後も状況を確認していくとしています。