めんつゆ大人気!賞味期限近い食品格安販売…宇佐美記者が会場で見たフードロス減取り組みとは?
札幌市内のデパートでは、賞味期限の近い食品やギフトを格安で販売するイベントが始まりました。
まだ食べられるのに廃棄される…
そんなフードロスを削減する取り組みが加速しています。
たくさんの人が次から次へと商品をかごに入れています。
ハムやワインなど1000種類以上がお買い得価格で並ぶイベントが、札幌市内のデパートで始まりました。
(買い物客)「だいたい(ワイン)1年分。ものによっては半額もあり、とてもお買い得だと思う」
(買い物客)「毎回この時は楽しみにオープンと同時に来ています」
賞味期限が近い商品やギフトの解体品など「フードロス」を削減することが目的です。
中でも2024年中でも4月から値上げするめんつゆなどの調味料が人気だということです。
(宇佐美記者)「たくさんの人でにぎわう会場のすぐそばには、家庭では使いきれない食品を持ち寄るコーナーが設置されています」
その名も「フードドライブ」。
家庭で使いきれない未開封の食品を集めて、福祉施設や子ども食堂などに寄付する活動です。
(札幌丸井三越 皆川涼太さん)「日本の家庭ごみは手つかずのものだったり、未開封の食品が多く含まれているので、生ものや冷蔵冷凍品以外は特に指定はないので、気軽に持ってきてほしい」
デパートで集めた食品は札幌のNPOに引き渡されます。
(フードバンク イコロさっぽろ 片岡有喜子理事長)「こういったものがフードドライブで集まります。これは五目御飯のもとですね。あとはカップ麺とかカップスープもきます」
フードロス削減に取り組むこの団体は、ひとり親世帯や生活困窮者など毎月200世帯以上に食品を配送しています。
この日は、札幌でひとり暮らしをしている70代男性のもとに食品を送る準備をしていました。
調理が簡単なレトルト食品や缶詰を多くするなど、相手によって内容を変えます。
集められる食品は、企業や農家からの寄付も含めると年間50トンにのぼりますが、十分ではないといいます。
(フードバンク イコロさっぽろ 片岡有喜子理事長)「持ってきていただいて困るものはほぼなくて、どんな食品でも組み合わせて一つの段ボールに入れるので、嗜好品から主食になるものまで、どんなものでも大変助かっています。ご家庭で持たれている手放したい食品があればご寄贈をお願いしたい」
家庭で使いきれない食材を必要としている人のもとへ…
フードロス削減に向けた動きが広がりをみせています。