遺族は怒り「なんであんなウソを」札幌市いじめ“黒塗り調査報告書”再公表…その内容とは?
札幌市内の女子中学生がいじめを受け自殺した問題で、札幌市教育委員会は黒塗り部分を見直した第三者委員会の報告書を再公表しました。
(札幌市教育委員会 檜田英樹教育長)「大変申し訳ありませんでした」
札幌市教委は2024年2月14日、黒塗り部分を見直したいじめの報告書を公表しました。
札幌市では2021年、中学1年生の女子生徒が自宅で自殺し、第三者委員会は「いじめの影響があった」と認定しています。
2023年12月に公表された報告書では、いじめの内容についてほとんどが黒塗りに―
遺族側は「再発防止につながらない」と問題視していました。
こうした声を受け、きょう(2月14日)に黒塗りが外された箇所には「SNSを通じて攻撃的なメッセージが送られた」「髪の毛を引っ張られた」「絵の具で服を汚された」などいじめの詳細が記されていました。
市教委はこれまで黒塗りの理由を「個人が特定される恐れがあるため」としてきましたが―
(札幌市教育委員会 広川雅之児童生徒担当部長)「慎重になりすぎたというところがあり、必要以上に黒塗りの部分を設けていた点は反省しなければいけない」
遺族側は―
(遺族側代理人 生越照幸弁護士)「(遺族からは)あのまま泣き寝入りしていたらそのままでしたねという話があった。遺族のことを考えてと言い続けていたのに隠れていたのは全然関係ない。何であんなウソをついたのか」
札幌市教委は今回のいじめ問題について、当時の教員や市教委の職員8人を懲戒や訓戒の処分としています。