自然…シャチ数頭が流氷に閉じ込められ動けず 岸からも姿確認
北海道・道東の羅臼町の沖合で、数頭のシャチが流氷に閉じ込められていることがわかりました。
流氷の間に顔を出しているのは数頭のシャチです。
シャチが流氷に囲まれた状態で身動きがとれなくなっているのは羅臼町海岸町付近の沖合いです。
羅臼町によりますと2024年2月6日午前7時すぎ、地元の観光船の事業者から「シャチが10頭ほど流氷に閉じ込められている」と連絡がありました。
シャチはもがくように水中から頭を出して息をしている状態だということです。
釧路地方気象台によりますと、5日からの厳しい冷え込みで流氷自体が大きくなり、シャチの通り道がふさがれた可能性があるということです。
羅臼町では2005年にもシャチが数頭流氷に閉じ込められたことがありました。
そのときは一部のシャチは海に戻っていったということです。
いま閉じ込められているシャチは海岸から1キロほどの場所にいて、岸からもその姿を確認することができます。
(近所に住む 川端隆さん)「今回のシャチは最近毎日家から何回も見ています。一番大きいもので7~8mくらい、子どものシャチもいました」
羅臼海上保安署や町によりますと、現在沖合いは流氷で覆われているため救出活動は難しく、推移を見守るとしています。