動画の会話も…殺害時の状況を検察が指摘 すすきの殺人事件 2回目の裁判 父親は無罪主張
札幌・すすきののホテルで頭部のない男性の遺体が見つかった事件。
逮捕・起訴された親子3人のうち、父親の田村修被告の2回目の裁判が開かれ、瑠奈被告の殺害時の状況が明らかになりました。
殺人ほう助などの罪に問われているのは、田村修被告61歳です。
起訴状によりますと、修被告は2023年、のこぎりやキャリーケースなどを購入し、娘の瑠奈被告に提供。
瑠奈被告を事件当日に車で送迎するなどした罪に問われています。
2回目の裁判員裁判では検察の証拠調べが行われ、瑠奈被告がホテルで撮影した動画に残されていた被害男性との会話が読み上げられました。
(瑠奈被告)「人生で一番反省していることは私の約束を破ったことでしょ」
(被害男性)「あんなに怒られたことない」
こう話した直後、瑠奈被告はナイフで男性の首を2秒間で9回突き刺したということです。
その後、瑠奈被告はのこぎりで男性の首を切断。
浴室内を漂白剤で清掃したと検察が主張しました。
さらに検察は、修被告と母親の浩子被告が事件前後にLINEでやりとりしたメッセージ履歴の一部が削除されていたと指摘。
事件当日には浩子被告から修被告に対し…
(浩子被告)「車のGPS記録残りますか」
このようなメッセージも削除されていたと主張しています。
一方、修被告は14日の初公判で「娘の犯行を知ったのは事件があった後」などと起訴内容を否認し、無罪を主張しています。
修被告の次回の裁判は1月21日に開かれる予定です。