イマドキ教習所の指導法「褒めて伸ばす」劇的効果があるんだそうです 北海道帯広市
新入生・新入社員が多い春、研修の日々を送る人も多いかもしれません。
こうした中、帯広の自動車学校では、指導方法でやる気を引き出しています。
一体どのような指導方法なのでしょうか?
(教官)「いい安全確認でした」
つねに笑顔で大きな拍手を送るのは、教習所の教官です。
帯広市内の自動車学校では2023年、教習生に対する指導方法を抜本的に変えました。
それは「褒めて伸ばす」指導方法です。
(教官)「上手にとまれました。距離感もばっちりです。1個だけ何か忘れているんです。何を忘れていますか?」
(教習生)「ウインカー?」
(教官)「その通り。惜しかった。それだけやったら100点だった。次そこだけ気を付けてやっていきましょう」
ミスをしても褒めてから指摘します。
この自動車学校では「褒めて伸ばす」指導方法を導入してから入校生が増えはじめました。
(帯広第一自動車学校 佐藤元信指導部長)「どうしても上達して当たり前、厳しくて当たり前だと(教習生に)響かないと思い、私たちの伝えたいことが教習生に伝わるように、褒めることを導入しました」
(教習生)「褒められた方がやる気も高まり、学校に行きたいと思えるので入ってよかったです」
「褒めて伸ばす」指導方法は思いがけない効果もー
社員の働きやすい環境にもつながっています。
2023年12月に中途入社した見習い教官・桜井慎一さんです。
5月の教官試験に向け、桜井さんも日々奮闘しています。
こんな朝から一日がはじまります。
「褒める指導」は笑顔から!
出社するとまず、すべての社員がパソコンの前で写真撮影です。
笑顔の確認から始まります。
そして、朝礼では相手の良い所を見つけ褒めちぎる練習です。
(桜井慎一さん)「よく笑顔で(教習生が)入り口から帰っていくのが見られるので、とてもいい教習が出来てるんだなと。僕も“尊敬する先輩”として真似させていただきたいと思います」
入社して4か月。
いまでは自然と相手の長所に目がいくようになったといいます。
(桜井慎一さん)「褒めるって意外と難しくて、最初は(褒めることが)できるのかなと思いました。褒めていただくと、自分も頑張ろうというか、そこが得意なんだなというところを伸ばしたり、いい方向に向かっています」
(帯広第一自動車学校 佐藤元信指導部長)「指導員はかなり変わりました。以前は嫌々トレーニングを受けている様子だったが、いまは自分から率先して笑顔で教習生に声掛けをして、取り組みを一生懸命やってくれています」
褒められるとやる気がみなぎり、褒める側は相手の長所に目がいくようになるという褒めて伸ばす指導法。
仕事関係だけでなく家族や友人関係でも活用できそうです。