きょうは交通事故死ゼロを目指す日…1年生を事故から防げ 長岡如龍記者が通学路を歩いてみた
新入生が入学し、とくに注意が必要なのが登下校の事故です。
きょう4月10日は国が定めた「交通事故死ゼロを目指す日」です。
北海道小樽市では交通指導員たちが、通学路の危険な場所などを子どもたちと確認しました。
小樽市内の小学校です。
元気よく挨拶していたのは、この春小学校に入学したばかりの新1年生です。
(小樽市交通指導員)「車に人は乗っていますか?」
(子ども)「乗っていません」
(小樽市交通指導員 菅原良衣さん)「エンジンはかかっていますか?」
(子ども)「かかっていません」
10日に開かれたのは1年生向けの交通安全教室です。
子どもたちは市の交通指導員らと学校周辺の通学路を一緒に歩き、危険な場所の確認や安全な道路の歩き方などを学びました。
(小樽市交通指導員 菅原良衣さん)「ここは縁石といいます。絶対に歩かないでください」
(子ども)「落ちて車にひかれる」
(小樽市交通指導員 菅原良衣さん)「みんな分かっているね」
(小樽市交通指導員 菅原良衣さん)「渡りたいときは手を上げます」
子どもたちは、道を渡るときは左右をしっかり見てから横断することや、止まっている車でも動き出すかもしれないので気を付けることなどを教わっていました。
(子ども)「横断歩道がないところは気を付けたほうがいい」
(子ども)「車がいっぱい通るところは気を付ける」
(記者)「登下校上手に気を付けられますか?」
(子ども)「はい!!!」
実は2023年、北海道で起きた事故のうち新1年生の死傷者数は25人で、登下校の時間帯が最も多いといいます。
実際に通学路を歩いてみると、危険に感じる道路は身近にあることがわかります。
(長岡記者)「1年生の体が隠れてしまうような場所がマチのいたるところにあります」
こちらの交差点を歩いてみると、子どもの背丈では近付いてくる車に気が付けませんでした。
(小樽警察署 武田健志交通課長)「学校の近くやスクールゾーンでは、より集中力を持って運転してもらうことが大事だと思います」
登下校中の事故を防ぐためには、子どもたちの交通安全の意識を高めるとともに、ドライバーや地域の大人が子どもたちの動きに注意することも大切です。