【速報】兵庫・元県民局長の私的文書「わいせつ」説明は「言う必要なかった」と部局側 知事は「適切」 部局と知事とで"異なる判断"

兵庫県の斎藤知事の疑惑を告発した元県民局長の公用パソコン内の「私的情報が記載された文書」について、これまで斎藤知事は定例会見で「わいせつ」な内容だったと説明していましたが、兵庫県の幹部が「(内容について)説明する必要はなかった」とする見解を16日示しました。
斎藤知事は3月5日の記者会見で、元県民局長の懲戒処分について説明する際、公用パソコンから見つかった文書に対して「倫理上、極めて不適切な、『わいせつな』文書を作成されていた」と発言しました。文書の内容について、これまで県は「私的な文書の内容は公開できない」と判断していたことから、知事の発言の正当性が問われてきたものの、知事は一貫して「問題はなかった」と主張していました。
16日午前に開かれた総務常任委員会では、文書問題をめぐる県の対応について、県議から質問が相次ぎ、有田一成総務部長が答弁にあたりました。県議から「わいせつな文書を作成していたという知事の発言は適切だったのか」と問われると、有田総務部長は「(元県民局長は)職務と関係ない文書を勤務時間中に作成したので処分対象になった。内容については問題にしておらず、処分された者が反論してきた場合は説明する必要があるが、今回は何も言って来ていないので、内容を説明する必要はなかったと思っている」と回答しました。
斎藤知事は16日午後に行われた定例会見で、「わいせつ」発言の正当性について問われると、「これまで説明した通り」と従前の説明を繰り返しました。このことから、部局側と知事の間には、見解の違いが生まれていることが明らかとなりました。